佐竹義方 (西家)

佐竹義方（1683年 - 1710年）は、江戸時代前期に活躍した武士で、佐竹氏一門の佐竹西家11代当主です。久保田藩（現在の秋田県）の大館を治める所預として、その行政手腕を発揮しました。

義方は、天和3年（1683年）に東家佐竹義秀の五男としてこの世に生を受けました。幼名を亥之助、通称を六郎と称しました。元禄9年（1693年）、佐竹西家の当主であった佐竹義武が後継者を残さずに亡くなったため、藩主佐竹義格の命により、義方が西家の家督を継承することになりました。この時、義方は11歳という若さでしたが、1万3000石の遺領のうち9000石を相続し、大館城代という要職に就きました。

大館は、久保田藩の中でも重要な拠点であり、義方はその統治に力を尽くしました。しかし、宝永7年（1710年）、28歳という若さでこの世を去りました。短い生涯ではありましたが、大館の発展に貢献した人物として、その名は今に伝えられています。跡を継いだのは、小場処慶の長男である佐竹義村です。

義方の生涯は、佐竹氏一門の複雑な家系と、江戸時代の藩政の一端を示すものとして、歴史研究においても注目されています。

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