佐竹義格

佐竹義格（さたけ よしただ）

佐竹義格は、江戸時代中期に活躍した大名であり、出羽国久保田藩の第4代藩主です。佐竹氏の第22代当主にあたります。通称は源次郎といい、官位は従四位下・侍従、大膳大夫に叙任されました。

生涯

1700年、第3代藩主・佐竹義処の三男として生まれました。母は布施氏（智清院）です。幼名は千代助、千代丸と名付けられました。兄・義苗が早世したため、元禄13年（1700年）に父・義処の嫡子となりました。元禄16年（1703年）には、5代将軍・徳川綱吉に初めて謁見しています。同年8月12日、父・義処の死去により家督を相続し、久保田藩主となりました。

宝永5年（1708年）には従四位下侍従、大膳大夫に叙任され、正徳元年（1711年）には、初めてお国入りを許されました。藩主として藩政に力を注ぎましたが、正徳5年（1715年）に22歳という若さで久保田城で死去しました。法号は天祥院実厳円真です。墓所は秋田県秋田市泉三嶽根の天徳寺にあります。

義格は、宝永6年（1709年）に藩の文所を秋田史館と改称するなど、文化事業にも力を入れました。また、父の時代から悪化していた藩財政を立て直すため、植林を奨励し、救貧対策にも尽力しました。しかし、江戸屋敷の火災や元禄地震などの天災が相次ぎ、さらに義格自身も若くして亡くなったため、その改革は志半ばで終わってしまいました。

人物

義格は、若くして藩主となりながらも、その才能を発揮し、藩政の立て直しに尽力しました。短命ではありましたが、その功績は後世に語り継がれています。

系譜

父：佐竹義処（1637-1703）
母：智清院 - 布施氏
正室：なし
側室：光全院（1698-1731） - 平賀氏
男子：源之助（1714-1714） - 夭折
婚約者：浅野綱長の娘
養子：佐竹義峯（1690-1749） - 佐竹義長の次男

偏諱を受けた人物

渋江格光（家臣）
* 多賀谷格重（家臣、多賀谷峯経の次兄・養父）

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