佐竹義村

佐竹義村の生涯

佐竹義村（さたけ よしむら）は、1706年（宝永3年）に生まれ、1768年（明和5年）に没した、江戸時代中期の武士です。佐竹氏一門の佐竹西家12代当主であり、久保田藩（現在の秋田県）の大館を治める所預も務めました。

生い立ちと家督相続

義村は、久保田藩士の小場處慶の長男として誕生しました。幼名は元千代、通称は石見、大和と称しました。1710年（宝永7年）には、佐竹西家の佐竹義方の養子となり、その家督を相続しました。これにより、佐竹西家の当主として、その後の人生を歩むことになります。

藩政への貢献

義村は、藩主佐竹義格の大館巡見や、佐竹義峯の帰国許可の御礼使者、幕府巡見使への対応など、藩の重要な行事に携わりました。また、先祖の事績を調査するために、家臣を常陸の小場城跡に派遣するなど、歴史にも関心があったことがうかがえます。

1753年（宝暦3年）には、藩主佐竹義明の家督相続の御礼言上の際に、将軍徳川家重に拝謁する機会を得ました。このことは、義村が藩内で重要な役割を担っていたことを示しています。

銀札騒動と加増

1757年（宝暦7年）には、藩内で銀札発行をめぐる対立が起こりました。この時、義村は藩主義明から事態の究明を命じられ、銀札発行派の家老山方助八郎らを処断しました。この騒動を鎮めた功績により、義村は500石の加増を受けています。この出来事は、義村が藩政において重要な役割を担い、その能力が高く評価されていたことを示しています。

死去

佐竹義村は、1768年（明和5年）に63歳で亡くなりました。その生涯は、佐竹西家の当主として、また久保田藩の重臣として、藩政に大きく貢献したものでした。




佐竹義村は、その生涯を通じて、佐竹家と久保田藩のために尽力しました。その功績は、現代においても高く評価されています。

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