佐藤明子

佐藤 明子（さとう あきこ）は、1968年11月2日に宮城県仙台市で誕生した、日本のフリーアナウンサーです。旧姓は岡田。

地元である仙台市を活動の拠点としており、かつては仙台放送のアナウンサーを務めました。

彼女のキャリアの原点の一つに、学生時代の経験があります。宮城県第一女子高等学校（現在の宮城県宮城第一高等学校）在学中の1984年夏、日本テレビ系で放送された『第2回全国高等学校クイズ選手権』に出場しました。当初は別のメンバーが出場する予定でしたが、急な事情で代役として参加することになったといいます。にもかかわらず、その能力をいかんなく発揮し、全国大会への切符を手にしました。さらに快進撃を続け、女子チームとして初めての全国優勝という輝かしい成績を収めました。翌年の第4回大会にも同じチームで参加し、全国大会の準々決勝まで駒を進めました。この高校生クイズでの経験、特に当時同局のアナウンサーであった福留功男氏との出会いは、彼女が放送業界を目指す決定的なきっかけとなりました。

高校卒業後、一年間の浪人生活を経て明治大学へ進学しました。大学では、学内の落語研究会に所属し、表現力を磨きました。また、この時期には毎日放送の番組『地球ZIG ZAG』に旅人として出演するなど、既に放送に関わる活動を行っていました。フリーアナウンサーの福澤朗氏とも大学時代に知り合い、かつて自身が出場した『高校生クイズ』の第10回および第11回大会では、番組スタッフと共に富士登山に参加した経験も持っています。

大学を卒業した1992年、佐藤明子氏は仙台放送に入社しました。在籍中は、主に夕方の時間帯に放送されていたバラエティ番組を担当し、『夕やけTV編集局』や『ほっとチャンネル』などで多くの視聴者に親しまれました。その後、同僚アナウンサーであった佐藤拓雄氏と結婚し、1998年6月をもって仙台放送を退社しました。ちなみに、夫である佐藤拓雄氏もまた高校時代に『高校生クイズ』に出場しており、自身が東京都立国立高等学校の代表として参加した第3回大会の関東大会で、妻の母校である宮城一女が優勝旗を返還する光景を目の当たりにしていたという不思議な縁があります。

仙台放送を退社した後は、しばらくの間、家庭に専念していました。しかし、2002年には再び放送の世界に戻り、フリーアナウンサーとしての活動を再開します。この時期には、Date fmのラジオ番組『AIRJAM』やTBCラジオの『それいけミミゾー』などに出演しました。2005年からは東北放送の番組『2時のチャイハネ』にも登場。2007年4月から2009年3月にかけては、Date fmのワイド番組『Morning Junction Wonder J』の水曜・木曜パーソナリティとして活躍しましたが、第3子出産のため番組を降板しました。2009年7月に第3子（次男）を出産。第2子（長女）の誕生からは9年ぶりの出産でした。

出産による休業を経て、2013年1月には東北放送ラジオのドキュメンタリー番組『みやぎで生きる～医療復興ものがたり～』で放送活動に復帰しました。そして、2016年3月からはfmいずみの番組『Daily Cafe』の月曜日パーソナリティを務めるなど、現在も宮城県仙台市を拠点に、主にラジオパーソナリティとして精力的に活動を続けています。そのキャリアは、学生時代のクイズでの輝きから始まり、局アナウンサーを経て、フリーとして出産・育児期間を挟みながら長く地元仙台に根差した活動を展開しています。

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