佐賀県警察

佐賀県警察

佐賀県警察は、佐賀県が設置する警察組織であり、県内全域を管轄しています。県民からは「佐賀県警」と略称で呼ばれることが一般的です。警察法に基づき佐賀県公安委員会の管理下にありますが、給与は佐賀県知事から支払われるという特徴があります。また、警察庁九州管区警察局の監督も受けています。

組織概要

本部所在地

佐賀県警察の本部は、佐賀市松原1丁目1-16に位置しています。

組織構成

県内には10の警察署があり、約1610人の警察官が日々活動しています。組織は以下の部門で構成されています。

警務部：警察組織全体の運営を担う部門で、総務課、広報県民課、警務課、監察課、会計課、施設装備課、厚生課、情報管理課などがあります。
生活安全部：県民の生活の安全を守る部門で、生活安全企画課、人身安全・少年課、サイバー犯罪対策課、地域課などがあります。
刑事部：犯罪捜査を担当する部門で、刑事企画課、捜査第一課、捜査第二課、組織犯罪対策課、鑑識課、科学捜査研究所などがあります。
交通部：交通安全と交通違反取締りを担当する部門で、交通企画課、交通指導課、交通規制課、運転免許課、交通機動隊、高速道路交通警察隊などがあります。
警備部：災害対策やテロ対策など、警備活動を担当する部門で、警備第一課、警備第二課、警衛警備対策課、機動隊、警察学校などがあります。

沿革

佐賀県警察は、時代の変化とともに組織の再編を行ってきました。

2005年：相知警察署と呼子警察署を唐津警察署に統合。
2006年：多久警察署、有田警察署、大町警察署、嬉野警察署をそれぞれ隣接する警察署に統合。
2017年：佐賀市内の警察署を再編し、佐賀北警察署と佐賀南警察署を設置。

マスコットキャラクター

佐賀県警察のマスコットキャラクターは「ごろうくん」です。1999年に制定され、県警の警察官が原案を作成しました。

主な事件

佐賀県警察が関わった主な事件には、以下のようなものがあります。

1989年：佐賀女性7人連続殺人事件（未解決事件）
2000年：西鉄バスジャック事件
2007年：知的障害者身柄確保死亡事件
2007年：佐賀入院患者射殺事件

その他、未解決事件として佐賀強盗致傷事件や鳥栖市会社員殺害事件があります。

不祥事

近年、佐賀県警察ではいくつかの不祥事が発覚しています。

2008年：捜査協力者が共犯者として逮捕された事件で、賠償命令が出ました。
2011年：交通人身事故の発生件数が過少報告されていたことが発覚しました。
2012年：警察官の賭博や私的流用、警察手帳の紛失などの不祥事が発覚しました。
2013年：警察官による置き引きや誤認逮捕事件が発生しました。
2019年：警察官による盗撮事件が発生し、懲戒処分となりました。
2020年：警察官の酒気帯び運転による書類送検や、被害届を受理しなかった事件が発覚し、批判を浴びました。

関与した冤罪事件

佐賀県警察が関与した冤罪事件として、佐賀女性7人連続殺人事件が挙げられます。

関連情報

交通安全協会：交通安全に関する活動を行う団体。
佐賀県庁：佐賀県の行政機関。
佐賀県警察部：戦前の警察組織。
佐賀市警察：旧警察法時代に存在した自治体警察。
国家地方警察佐賀県本部：旧警察法時代に存在した佐賀県の国家地方警察本部。
「取調室」：佐賀県警が舞台のテレビドラマ。
いかりや長介：ドラマ「取調室シリーズ」の主演。

外部リンク

佐賀県警察公式サイト
* 佐賀県警察公式X(旧Twitter)

佐賀県警察は、県民の安全を守るために日々活動していますが、過去の事件や不祥事から学ぶべき点も多くあります。県民の信頼を得られるよう、より一層の努力が求められます。

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