侯馬市

侯馬市（こうばし）

侯馬市は、中華人民共和国山西省臨汾市に位置する県級市です。

地理

侯馬市は山西省南部の臨汾盆地の西南に位置し、黄土高原の中にあります。澮河の北岸に位置し、北から流れる汾河と東から流れる澮河が市内を通り、市の西で合流して黄河へと流れます。

歴史

侯馬市は古くから交通の要衝であり、春秋時代から戦国時代にかけては新田（新絳）と呼ばれ、晋の国の首都が置かれていました。前漢時代には絳県が置かれ、この地域の行政の中心地でした。侯馬には、1961年に第一次全国重点文物保護単位に指定された侯馬晋国遺跡があり、晋侯鼎をはじめとする数多くの貴重な文化財が出土しています。

1958年には、曲沃県、新絳県、絳県の一部が統合され、侯馬市が設置されました。その後、1963年に曲沃県に改編されましたが、1971年に曲沃県から侯馬県が分割・設置され、現在に至ります。

経済

現在も侯馬市は山西省南部の陸上交通の中心地として重要な役割を担っています。大同市から太原市を経由し、風陵渡を経て華陰市に至る同蒲線、西安市から侯馬に至る侯西線、そして侯馬と河南省月山を結び、最終的には山東省日照港へ達する侯月線が侯馬で交差しています。これらの鉄道は、侯馬市が中国の東西南北を結ぶ重要な交通拠点であることを示しています。

また、山西省と陝西省を結ぶ大運高速公路や、東西南北を結ぶ国道も市を通過しており、交通の便が良いことから、機械工業や物流企業などが集積し、内陸部の製品を臨海部へと運ぶ拠点となっています。このため、侯馬市は内陸部の経済発展を支える重要な役割を果たしています。

行政区画

侯馬市は、以下の街道と郷によって構成されています。

街道: 路東街道、路西街道、澮浜街道、上馬街道、張村街道
郷: 新田郷、高村郷、鳳城郷

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