保大 (南唐)

保大（ほだい）

保大は、五代十国時代の南唐において、第2代皇帝である李璟（り けい）の治世で使用された元号です。943年3月から957年までの期間に使用されました。

概要

五代十国時代は、唐王朝が滅亡した後、中国が分裂と混乱に陥った時代です。この時代には、多数の国が興亡を繰り返し、それぞれが独自の元号を定めました。南唐もその一つであり、保大はそのような時代背景の中で生まれた元号です。

李璟は、南唐の基礎を築いた初代皇帝・李昪（り べん）の後を継ぎました。李璟の治世は、文化の発展に力が注がれましたが、周辺諸国との関係においては必ずしも安定していたとは言えませんでした。保大の期間中、南唐は周辺の呉越（ごえつ）や後周（こうしゅう）といった国々と、時には戦い、時には朝貢するなど、複雑な関係を築いていました。

保大という元号には、国を安定させ、大きく保つという意味合いが込められていたと考えられます。しかし、李璟の治世後半には、政治的な混乱や軍事的な失敗も見られ、必ずしもその願いが叶えられたとは言えませんでした。

西暦・干支との対照表

関連項目

南唐
李璟
* 五代十国時代

他政権の保大

五代十国時代には、南唐以外にも「保大」という元号を使用した政権が存在します。それぞれの政権における保大の期間については、別途参照が必要です。

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