信州塩尻農業公園チロルの森

チロルの森

長野県塩尻市に位置する「チロルの森」は、かつて株式会社ファームが運営していた体験型総合テーマパークです。2020年11月29日に閉園しましたが、2024年7月27日から9月1日の期間限定で復活開園しました。オーストリアのチロル地方をモチーフにした園内では、ヨーロッパの牧歌的な風景の中で、様々な体験を楽しむことができます。

概要

1999年に開園したチロルの森は、ラベンダー畑や牧舎など、自然に溶け込んだ施設が特徴です。乗馬や動物との触れ合いのほか、定期的にキャラクターショーや音楽祭などのイベントも開催され、家族連れを中心に賑わっていました。また、2000台収容可能な広大な駐車場は、カーミーティングの会場としても利用されることが多く、地域に親しまれていました。

地元の企業と共同で自家製品を開発するなど、地域活性化にも積極的に取り組んでいました。マスコットキャラクターは「チロリス」です。

閉園と復活

2020年9月28日、新型コロナウイルス感染症の影響により同年11月29日に閉園することが発表され、予定通り閉園しました。閉園に伴い、飼育されていた動物たちは他の施設へ移動しました。当時の塩尻市長は閉園について「残念だが致し方ない」とコメントしています。

しかし、閉園後もチロルの森を復活させたいという声が多く、2024年3月26日に開催された塩尻市こども議会では、小学生の児童から施設の復活を求める声が上がりました。これを受け、塩尻市長が施設を所有する会社と協議した結果、2024年7月27日から9月1日までの期間限定で復活開園することになりました。

閉園前の2020年11月時点では大人1000円だった入園料は、復活時に800円に値下げされています。

入園料

現在の入園料は以下の通りです。

大人: 800円 (65歳以上無料)
子供: 600円 (3歳以下無料)
ペット: 300円 (クリーンキット付き、ドッグラン無料)
年間パスポート:
大人: 2000円
子供: 1000円

エリア

チロルの森は、以下の4つのエリアに分かれています。2024年現在、地形などは廃業前の状況から大きく変わっていませんが、旧チロルの森にあった日本庭園エリアは改修工事のため閉鎖されています。

1. 森の入り口
入園ゲート
ゲート横売店『おみやげの家』
ファーストフード『グレンツェ』
授乳室
駐車場
2. 憩いの森エリア
塩尻市イベント棟
シルバニアファミリー あそびの家
ファーストフードコーナー
シルバニアファミリー 体験の館
地域PRブース
木工教室
持ち込みBBQコーナー
3. 遊びのエリア
芝すべり
アーチェリー
キッズプレイコーナー
ゴーカート場
池
エアー遊具
4. ふれあいまきば丘エリア
ピザ工房
授乳室
丘のレストラン
動物ふれあい広場
牧舎
放牧場
ぶどう畑
ドッグラン

過去のエリア構成

2020年11月まで、園内は以下の4つのエリアに分かれていました。

1. 森の入り口
入園ゲート
ゲート売店『グーテンターク』
ファーストフード『グレンツェ』
授乳室
お花畑
2. 味の散歩道
街のレストラン『アップフェルバーム』
バーベキューレストラン『カメーリエ』
街のパン屋さん『ローゼ』
ハム・ソーセージ工房『ネルケ』
地ビール工房『シュトロー』
木工クラフト体験教室『シュトラオス』
売店
3. ワインとまきばの丘
丘のレストラン『アンチィローペ』
石窯パン・ピザ工房『ファザーン』
体験教室『ヒルシュ』
ミルク工房『ファルケ』
お食事処『東雲』
牧舎『チィーア』
乗馬ハウス『ファーレン』
ファーストフード『ハーゼ』
チューチュートレインのりば
授乳室
ラベンダー畑
4. 遊びのエリア
サイクリング・パターゴルフ『ラッチィヒ』
ファーストフード『マイス』
ボートハウス『カロッテ』
ゴーカート乗り場『シュパルゲル』
カーニバル『ビルネ』
アーチェリー・バーズーカ砲『アプリコーゼ』
森のドッグラン
農業体験

交通

中央本線塩尻駅から、塩尻市地域振興バス北小野線で勝弦三叉路バス停から徒歩約30分。
長野自動車道岡谷インターチェンジから、国道20号経由、塩尻方面へ7km。
長野自動車道塩尻インターチェンジから、国道20号経由、岡谷方面へ8km。

かつて敷地内の入場ゲート近くにあった『チロルの森』バス停は、閉園以降休止となり、2021年3月末に廃止されました。

関連会社

ファーム (愛媛県)
信州ファーム

脚注

* チロルの森 - ウェイバックマシン（2020年11月26日アーカイブ分）

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