修飾キー

修飾キーとは？

修飾キーとは、コンピュータのキーボード上で、他のキーと組み合わせて使用することで、そのキーの入力文字や機能を変化させる特殊なキーのことです。例えば、`Shift`キーを押しながら`A`を押すと大文字の`A`が入力されます。このように、修飾キーは、キーボードの可能性を広げ、効率的な操作を可能にする重要な役割を担っています。

主な修飾キーの種類

以下に、代表的な修飾キーとその機能を紹介します。

シフトキー (Shift, ⇧)：
アルファベットの大文字を入力する。
キーボードに刻印された記号の上段の文字を入力する。
GUI環境では、ファンクションキーやカーソルキーと組み合わせてショートカットキーとして使用される。
コントロールキー (Control, Ctrl, Ctl, ⎈)：
制御文字を入力する。
GUI環境では、アプリケーションの操作やテキスト編集など、様々なショートカットキーとして使用される。
メタキー (Meta, ◇, ◆)：
主にUNIXワークステーションで使用されていたキー。
Emacsなどのテキストエディタで、各種コマンドを実行するために使用される。
オルタネートキー (ALT, Alt, ALTernate,⎇)：
AT互換機で使用されるキーで、Metaキーに相当する機能を持つ。
GUI環境では、ショートカットキーとして使用される。
`Alt`キーを押しながらテンキーで文字コードを入力することで、直接入力できない文字を入力できる。
オルタネートグラフィックキー (AltGr)：
欧州各国のPC用キーボードに搭載されているキー。
アクセント記号付き文字や各種記号などを入力するために使用される。
Windowsキー：
Windowsオペレーティングシステムで、OSに対するショートカットキーとして使用される。
オプションキー (option, ⌥)：
Mac等のアップル製品で使用されるキーで、`AltGr`キーと同様の機能を持つ。
コマンドキー (Command, ⌘)：
Mac等のアップル製品で使用されるキーで、ショートカットキーとして使用される。
グラフキー (GRPH, GRAPH)：
昔の国産PCに搭載されていたキーで、機種依存の図記号や罫線素片を入力するために使用された。

修飾キーの表記

修飾キーを用いたキー操作は、通常、プラス記号（`+`）またはハイフン（`-`）で連結して表記されます。例えば、`Ctrl+A`、`Alt-F4`、`Ctrl+Alt+Delete`のように表記します。

コントロールキーについては、ハット（キャレット）を用いた`^C`のような表記（キャレット記法）も古くから存在します。

Emacsでは、コントロールキーを`C-a`、メタキーを`M-p`のように独自の表記を用います。

キートップの刻印

キートップの刻印には、修飾キーの効果を示すために、以下のようなスタイルが存在します。

シフトキーを使わない場合の機能はキートップの下寄りに、シフトキーを使う場合の機能は上寄りに表記される。
* `AT`互換機のキーボードでは、一部の機能で`Alt`キーや`Ctrl`キーを必要とする場合、キーの前面にそれぞれのキーの刻印と同じ色の文字で表記される。

類似の機能を持つキー

ロックキー（`CapsLock`キー、`NumLock`キーなど）は、押すたびにオンとオフが切り替わり、オンの状態で修飾キーと類似した働きをします。

コンポーズキーやデッドキーは、アクセント符号付き文字やウムラウトを入力するために使用されます。

アクセシビリティ

近年では、四肢に障害のあるユーザーのために、修飾キーをロックキーのように動作させる設定がOSに備わっています。

修飾キーは、コンピュータを操作する上で欠かせない存在です。それぞれのキーの機能を理解し、使いこなすことで、より効率的な作業が可能になります。

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