倉橋耕平

倉橋耕平（1982年生まれ）は、日本の社会学者で、メディア文化論とジェンダー論を専門としています。現在は創価大学文学部准教授を務めています。

愛知県出身の倉橋氏は、2000年に愛知県立豊丘高等学校を卒業後、近畿大学に進学。2004年に近畿大学文芸学部文化学科を卒業、2006年には近畿大学大学院文芸学研究科国際文化専攻修士課程を修了しました。その後、関西大学へ籍を移し、2011年に関西大学大学院社会学研究科マス・コミュニケーション学専攻博士後期課程を修了。「NHK番組改変問題はなぜ起こったのか：事件の構造と現代における政治哲学的困難」と題する論文で、博士（社会学）の学位を取得しました。

2018年に刊行された著書『歴史修正主義とサブカルチャー―９０年代保守言説のメディア文化』は、2019年の紀伊國屋じんぶん大賞で第2位を受賞し、注目を集めました。この著作では、1990年代の保守言説がメディア文化を通じてどのように形成されていったのかを詳細に分析しています。

2009年以降は、関西各地の大学で非常勤講師として教鞭を執り、教育活動にも従事。2021年に創価大学文学部准教授に就任し、現在に至ります。

主な著書

単著
『歴史修正主義とサブカルチャー―９０年代保守言説のメディア文化』、青弓社、2018年
共著
（安田浩一との共著）『歪む社会 歴史修正主義の台頭と虚妄の愛国に抗う』、論創社、2019年
（樋口直人、永吉希久子、松谷満、ファビアン・シェーファー、山口智美との共著）『ネット右翼とは何か』、青弓社、2019年
（雨宮処凛、貴戸理恵、木下光生、松本哉との共著）『ロスジェネのすべて―格差、貧困、「戦争論」』、あけび書房、2020年
（前川一郎、呉座勇一、辻田真佐憲との共著）『教養としての歴史問題』、東洋経済新報社、2020年
共編著
* （大越愛子との共編著）『ジェンダーとセクシュアリティ：現代社会に育つまなざし』、昭和堂、2013年

倉橋氏の研究は、メディア、文化、ジェンダー、歴史認識といった多岐にわたるテーマを扱い、現代社会の諸相を深く理解するための重要な視点を提供しています。今後の研究活動にも注目が集まります。

もう一度検索