倶知安余市道路

倶知安余市道路について

倶知安余市道路は、北海道虻田郡倶知安町から余市郡余市町に至る、総延長約44kmの一般国道自動車専用道路（国道5号）です。高速道路ナンバリングでは「E5A」が割り当てられています。東日本高速道路によれば、後志自動車道の一部とされています。

概要

• - 起点: 北海道虻田郡倶知安町字旭（〈仮称〉倶知安IC）
• - 終点: 北海道余市郡余市町登（余市IC）
• - 延長: 39.1 km
• - 構造規格: 第1種3級
• - 設計速度: 80 km/h
• - 道路幅員: 13.5 m
• - 車線数: 2車線
• - 車線幅員: 3.5 m

計画の背景

北海道横断自動車道の黒松内 - 余市間（約74 km）のうち、黒松内 - 倶知安間（約30 km）は現道活用となりましたが、倶知安 - 余市間（約44 km）は国道5号バイパスとして新規整備されることになりました。これが倶知安余市道路です。

ルート選定においては、共和町や岩内町方面からのアクセスを重視する案と、路線延長の短縮を重視する案が検討されました。その結果、沿線の意向や後志地域全体の政策目標を考慮し、共和町方面からのアクセスを重視するルートが採用されました。

道路整備の目的

倶知安余市道路を含む黒松内 - 余市間の道路整備には、以下の目的があります。

• - 国際規格コンテナの通行支障区間である稲穂峠の迂回路としての機能
• - 沿線から小樽市・札幌市の救急指定病院への搬送時間短縮
• - 有珠山などの火山や地震といった災害時の道央自動車道代替ルートとしての機能
• - 新千歳空港とニセコ町を結ぶルートの確保
• - 豪雪地帯における安定した交通手段の確保

事業の進捗状況

共和町 - 余市町間（約27.7 km）は2014年度に事業化され、調査設計や用地買収を経て着工を目指しています。事業費は約1090億円が見込まれており、整備により札幌市と倶知安町の所要時間が約35分短縮される見込みです。仁木IC - 余市IC間（延長3.3 km）は2025年3月23日に開通しました。

倶知安町から共和町間（約11.5 km）は、当初、猛禽類調査のため事業着手が遅れていましたが、2016年度より事業に着手しています。

歴史

• - 2014年度：共和IC - 余市IC間（延長27.6 km）事業化
• - 2016年度：倶知安IC - 共和IC間（延長11.5 km）事業化
• - 2023年3月31日：共和北ICの連結許可
• - 2025年3月23日：仁木IC - 余市IC間（延長3.3 km）開通

インターチェンジなど

全区間が北海道後志総合振興局内にあります。

(注: インターチェンジの情報は原文をご参照ください)

参考文献

• - 北海道開発局

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