光岡・ヒミコ

光岡ヒミコ：唯一無二のオープンカー

光岡自動車のヒミコは、マツダ・ロードスターをベースとした2人乗りオープンカーです。光岡自動車独特のレトロでクラシカルなデザインが特徴で、他の車にはない個性を持ち合わせています。キャッチコピーである「宝石すら、嫉妬する。」という言葉が示すように、その美しいデザインは見る者を魅了します。

初代ヒミコ (NCEC改型): エレガントなデザインと高度な技術

2008年に発表された初代ヒミコは、NC型ロードスターをベースに開発されました。女性顧客をターゲットに、優美さを強調したデザインが採用されています。ロードスターの完成車を光岡自動車が受け取り、その後、熟練の職人による手作業で内外装のカスタマイズが行われます。そのため、月産台数は3～4台と非常に希少です。

デザインは、光岡自動車の他のモデルを手掛けた青木孝憲氏によるもので、「豪華客船が大海を進む瞬間」をイメージした、フロントマスクからリヤフェンダーへと続く大きな波が特徴です。ホイールベースは700mm延長され、フロントオーバーハングは560mm短縮されるなど、ロードスターのプラットフォームを改良することで、よりバランスのとれたプロポーションを実現しています。

グレードはStandard、Premium、Hi Premiumの3種類が用意され、後にソフトトップモデルや5MT車が追加されました。リッケンバッカーとのコラボレーションモデルや、クラシックなデザインの特別仕様車なども販売され、コレクターズアイテムとしての価値も高まりました。2011年には一部改良が行われ、グレード体系が見直されました。2012年と2013年にはマイナーチェンジが行われ、ボディカラーや内装、装備などが変更されました。伊勢丹とのコラボレーションモデルも登場し、話題を呼びました。

2代目ヒミコ (ND5RC改型): 新世代ロードスターとの融合

2018年には、4代目ロードスターをベースとした2代目ヒミコが発表されました。初代モデルとは異なる、より現代的なデザインとなっています。ボディタイプはソフトトップのみとなり、6速MTと6速ATが設定されています。30種類以上の外装色を選択できるなど、カスタマイズの幅も広がっています。

ヒミコの技術と魅力

ヒミコは、ベースとなるロードスターの優れたメカニズムを受け継ぎながら、光岡自動車独自の技術とデザインによって、他にない魅力を創造しています。手作業による丁寧な仕上げ、希少性、そして洗練されたデザインは、ヒミコを特別な存在として際立たせています。

車名と邪馬台国の女王

ヒミコという車名は、邪馬台国の女王である卑弥呼に由来しています。その名前にふさわしく、ヒミコは、他の追随を許さない、気品と個性を兼ね備えた一台です。

まとめ

光岡ヒミコは、希少性とクラシカルなデザイン、そして卓越した技術が融合した、特別なオープンカーです。その魅力は、所有する喜びと、唯一無二の存在感を味わうことができる点にあります。手作業による高度な技術と、邪馬台国の女王という名前にふさわしい気品が、ヒミコを特別な存在へと高めています。 光岡自動車の他の車種と比べても、その個性が際立つ一台と言えるでしょう。 今後、ヒミコがどのように進化していくのか、そしてその希少価値がどのように変化していくのか、注目していきたいところです。将来のクラシックカーとしての価値も期待できるでしょう。

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