入道ヶ岳

入道ヶ岳（にゅうどうがたけ）

入道ヶ岳は三重県鈴鹿市に所在する標高906メートルの山で、鈴鹿山脈の一部を成しています。この山は鈴鹿セブンマウンテンや近畿百名山の1つとしても知られ、比較的登りやすいことから多くの登山者に親しまれています。

概要

山頂近くは穏やかな草原が広がり、アセビの群落がある場所は1962年に三重県の天然記念物に指定されました。頂上からは伊勢湾や近くの御在所岳、鎌ヶ岳など、美しい山々の景観を楽しむことができます。また、入道ヶ岳の頂上には椿大神社の御神体があり、山頂には鳥居が立てられている他、約300メートル北西には奥の宮が祀られています。春と秋には、白装束を身にまとった信者が大祭を行い、自然の恵みに感謝するために登山する様子が見受けられます。

登山ルート

入道ヶ岳への登山口は宮妻峡、椿大神社、小岐須渓谷の3カ所があり、それぞれ公共交通機関を利用することが可能です。

鈴鹿市の椿大神社からのルート

1. 北尾根：椿大神社から鍋川に沿って西へ進み、すぐに右手に見える階段が北尾根道の入り口です。道の最後の部分は景色も良く、緩やかなので登りやすいです。
2. 二本松尾根：北尾根道を進んだ後、鍋川に沿いさらに進むと、左手に開けた場所が現れます。このルートは比較的なだらかで、小学生の遠足にも使用されることが多い登山道です。ただし、景観はあまり良くないです。
3. 井戸ヶ谷：二本松尾根を超え、さらに進むと井戸谷ルートに入ります。初めの1/3は植林地、次の1/3は谷川に沿った道で、小さな滝も楽しめます。最後の部分は急な登りになりますが、伊勢平野の素晴らしい眺望を堪能可能です。

四日市市の宮妻峡からのルート

1. 入道ヶ岳新道ルート：宮妻ヒュッテ駐車場の西端から内部川を渡るルート。最初は急ですが、比較的登りやすく自然の景観も楽しめます。
2. 宮妻林道経由：自動車進入不可のため、舗装された林道を歩く必要がありますが、補修工事が頻繁に行われているため注意が必要です。
3. 奥の谷からいわくら尾根：宮妻林道の途中を右に曲がり、奥の谷に沿って登り、いわくら尾根へ出るルートです。

小岐須渓谷からのルート

1. 滝ヶ谷：小岐須バス停から20分ほどで滝ヶ谷の登山口に到着。谷に沿って登り、二本松尾根に合流します。
2. 池ヶ谷：さらに20分ほど歩くと池ヶ谷の登山口に着きます。前半は杉の植林地ですが、後半は静かな谷を歩く美しい道です。
3. 松ヶ谷：池ヶ谷から数分歩いた場所に大石橋があり、ここから入ります。
4. 大岩谷：松ヶ谷と似たルートで進み、大岩への分岐を左に進むと入道ヶ岳に至ります。

地理

入道ヶ岳は鈴鹿山脈の南部に位置し、主稜線の水沢峠の南から東へ派生するイラクラ尾根上に存在します。また、この山は鈴鹿川の支流の源流ともなっており、伊勢湾へと流れ込んでいます。

周辺の峠

周囲にはいくつかの峠があり、武平峠、岳峠、水沢峠、仏峠、小岐須峠、小社峠があります。それぞれの峠は周辺の山々との鞍部の役割を果たしています。これらの情報を活かして、是非入道ヶ岳を訪れてみてください。

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