全インドサッカー連盟

全インドサッカー連盟（AIFF）について

全インドサッカー連盟（All India Football Federation、略称：AIFF）は、インドにおけるサッカーを統括する組織です。1937年に設立され、国際サッカー連盟（FIFA）には1948年に、アジアサッカー連盟（AFC）には1954年に加盟しました。男子・女子代表チームの編成や、インディアン・スーパーリーグ（ISL）やIリーグなどの国内大会を主催しています。

歴史

AIFF設立以前

AIFF設立以前は、インド国内にサッカーを統括する組織がなく、各州の協会がそれぞれ活動していました。中でも、西ベンガル州のサッカー協会であるインドサッカー協会（IFA）が実質的に国内全体を統括する役割を担っていました。当時、IFAはイングランドのフットボール・アソシエーション（The FA）と提携しており、海外遠征などもIFAが組織していました。

AIFFの設立

1937年6月23日、シムラーにて、6つの地方サッカー協会の代表者による会合が開かれ、AIFFが設立されました。参加した協会は、インドサッカー協会（IFA）、軍スポーツ評議会（ASCB）、アーグラ・アヴァド州、ビハール、北西インドサッカー協会、デリーサッカー協会です。

設立以前、インドで最もサッカーが盛んな地域を統括していたIFAが、実質的に国内サッカーを統括する役割を担っていました。AIFFはIFAの活動を引き継ぐ形で設立され、IFAの組織の一部も受け継ぎました。設立当初、IFAの執行委員会はほとんどがイギリス人でしたが、徐々にインド人のメンバーも加わっていきました。

1935年には、IFA主導で他の州のサッカー協会代表者との会議が行われましたが、意見の対立から失敗に終わりました。しかし、IFAの代表者は諦めず、ASCBと協力して、AIFF設立に向けた協議を進めました。最終的に、1937年3月27日にデリーで開かれた会議で、AIFAを解散し、新たに全インドサッカー連盟（AIFF）を設立することが決定しました。

設立式典では、以下の役員人事が決定しました。

会長: ブリガディエ VHB Mejendine（ASCB）
名誉秘書: メジャー A.C. Wilson（ASCB）
名誉会計: パンカジ・グプタ（IFA）

1948年 - 1993年

AIFFは設立から1948年までFIFAに加盟しませんでした。1948年のロンドンオリンピックにインド代表が初出場し、初の国際大会を経験しました。しかし、1950年のFIFAワールドカップには、インド代表が裸足でプレーしていたため、FIFAの規定により出場を辞退せざるを得ませんでした。その後、ワールドカップ予選には参加し続けていますが、最終予選進出はまだ果たせていません。

1996年 - 現在

1996年、AIFFは初の全国リーグであるナショナル・フットボールリーグを創設しました。2007年には、プロリーグとしてIリーグが創設されました。さらに2013年には、2026年のFIFAワールドカップ出場を目指し、インディアン・スーパーリーグ（ISL）が設立されました。

組織

AIFFの下には、30の州サッカー協会が加盟しており、その他、軍や鉄道のスポーツ評議会や女子委員会も加盟しています。各州協会は独自の組織を持ち、規定がAIFFと異なる場合もあります。州の規模によっては、地区サッカー協会を持つ場合もあります。各州では独自のサッカー大会も開催されており、州や地区レベルでサッカーが盛んに行われています。

主な主催大会

インディアン・スーパーリーグ（ISL）
Iリーグ
フェデレーションカップ
ドゥランドカップ
サントシュ・トロフィー
IリーグU20
ドゥッタ・ライ・トロフィー
BCロイ・トロフィー
インド女子サッカー選手権

役員一覧（一部）

会長: プラフル・パテル
副会長: アンクル・ダッタ
秘書: クシャル・ダス
テクニカルディレクター: ロバート・バーン

その他の役員

ヴェノド・シャルマ、スブラタ・ダッタ、ハーデフ・ジャデジャ、ジョアキム・アレモ、アミット・デヴ、C.R. ヴィスワナタン、インダー・シン、テンポ・ブティア、ラケシュ・ヤダブ

関連情報

インディアン・スーパーリーグ
サッカーインド代表
サッカーインド女子代表
U-23サッカーインド代表

外部リンク

AIFF公式サイト
コルカタフットボール公式サイト'>コルカタフットボール公式サイト
India AFCによる紹介
India FIFAによる紹介

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