八代信号所

八代信号所について

八代信号所は、高知県吾川郡いの町枝川に位置し、とさでん交通伊野線の信号場として知られています。一般的には「八代行違い場所」と呼ばれますが、旅客の乗降は行われておらず、主に列車の行き違いのために設置された信号所です。しかし、現在は信号機が設置されていないため、その機能は限られています。

歴史的背景

八代信号所の正確な開設時期は不明ですが、地域にはもともと八代通停留場が存在していました。この停留場が西に移設された際、旧八代通停留場は信号所としての機能を持ち、お客さんを扱わない停留場として運用が続けられました。その後も、運行図表や運転士の通達において「八代」の名称が使用されており、無線交信でもこの名前が用いられています。

特に、運輸安全委員会が発表した報告書では、八代信号所は「八代停留場」として言及されています。2021年のダイヤ改正以降は、行き違い列車がなくなったため、分岐器が固定され、事実上の休止状態に入りました。これは、今後の運用にも大きな影響を与えることでしょう。

年表

八代信号所の歴史を振り返ると、以下のような重要な出来事があります。

• - 1908年（明治41年）2月20日：八代通停留場が開業。
• - 不詳：八代通停留場移設に伴い、信号所として開設。
• - 2014年：土佐電気鉄道が経営を統合し、とさでん交通が発足、八代信号所も新たに名称を承継。
• - 2019年：重大なインシデント発生後、「駅長」が復活し通票の授受が行われる。
• - 2021年1月：ダイヤ改正による行き違い列車の運行終了、その後も「駅長」の配置が終了し、事実上の休止状態に。

構造と周辺施設

八代信号所はかつては2線を有し、列車の交換が可能でした。しかし、2021年以降、行き違い列車がなくなったため、分岐器が固定され、現在は分岐側への進入ができません。結果的に、通票の形状も変更され、朝倉-伊野間の通票は楕円形へと変わりました。

信号所周辺には、国道33号があり、いの町立枝川小学校も近くに存在します。また、信号所の東側には、伊野線の軌道が国道33号の高知西バイパスと交差する地点があり、その交差地点には枝川ICがあります。

まとめ

八代信号所は、歴史ある場所でありながら現在は休止状態にあるため、今後の展開が注目されます。しかし、その運営の変遷や地域社会における役割など、様々な視点から考察する価値があります。今後の動きによっては、新たな発展が期待されるかもしれません。

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