八剱神社 (羽島市桑原町八神)

八剱神社：歴史と文化が息づく岐阜の氏神

岐阜県羽島市桑原町八神に鎮座する八剱神社は、地域住民にとって重要な氏神として、長い歴史と深い信仰を集めています。1743年（寛保3年）には、美濃国中島郡の30もの村々が氏子として所属していたという記録も残っており、その歴史と影響力の大きさが伺えます。

由緒と創建

八剱神社の創建は、西暦855年（斉衡2年）にまで遡ります。古くからこの地を見守り、人々の暮らしに寄り添ってきた神社であることがわかります。また、尾張国中島郡にあった式内社の石刀神社の論社の一つとして、歴史的な価値も高く評価されています。

承応2年（1653年）には、市之枝村の毛利源六家が祀っていた稲荷神社を合祀しました。現在でも、八剱神社と稲荷神社は境内に並んで鎮座しており、拝殿は共通ですが、本殿はそれぞれ独立しています。稲荷神社は岐阜県神社庁より銀幣社の指定を受けており、その格式の高さがうかがえます。八剱神社も、近代社格制度では郷社に列せられ、1960年（昭和35年）10月には岐阜県神社庁より金幣社の指定を受けています。さらに、この地区の地名である「八神」は、八剱神社に由来しており、1653年（承応2年）に石田から改称されたと伝えられています。

境内社と祭神

八剱神社の祭神は櫛石窓命です。境内には、八剱神社と稲荷神社以外にも多くの境内社が鎮座しています。若宮神社（承応2年遷祀）、白鬚神社、多度神社、富士浅間神社、金比羅神社など、様々な神々が祀られており、それぞれの神様への信仰が、この地の歴史と文化を彩っています。

アクセス

八剱神社へは、羽島市コミュニティバス南部線「八神」バス停から徒歩約5分と、比較的アクセスしやすい場所にあります。公共交通機関を利用して、気軽に訪れることができるのも魅力の一つです。

まとめ

八剱神社は、855年の創建以来、地域に根ざした信仰を集め、歴史と文化を紡いできた神社です。多くの境内社、そして氏神としての歴史は、この地の豊かな信仰心を物語っています。古の歴史と現代社会が調和する、そんな静寂と神聖さを感じられる場所として、多くの人々に愛されています。岐阜県を訪れる際は、ぜひ八剱神社に足を運んで、その歴史と神聖な空気に触れてみてください。

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