八千代町 (兵庫県)

八千代町は、かつて兵庫県の中部に位置し、多可郡に属していた町です。2005年11月1日、中町、加美町との合併により多可町となり、その歴史に幕を閉じました。現在は、多可町の一部として、旧八千代町域は「八千代区」という地域自治区になっています。

地理

八千代町は、西脇市、加西市、神崎郡市川町、神崎町、多可郡加美町、中町と隣接していました。豊かな自然に囲まれた地域でした。

歴史

八千代町の歴史は、1954年（昭和29年）3月25日に野間谷村と加西郡大和村が合併して八千代村が発足したことから始まります。1960年（昭和35年）1月1日には町制を施行し、八千代町となりました。しかし、2005年（平成17年）11月1日、中町、加美町との合併により多可町が発足し、八千代町は廃止されました。

行政

八千代町最後の町長は森位正己氏でした。初代町長は門脇政夫氏で、旧野間谷村長を務めていました。

産業

八千代町は、播州織の一大産地として、昭和の半ばまで織物業が非常に盛んでした。また、高野豆腐を日本で初めて量産化し、商業的な流通に成功したことでも知られています。

姉妹都市・提携都市

千葉県八千代市と姉妹都市提携を結んでいました。

地域

教育機関としては、八千代町立八千代南小学校、八千代西小学校、八千代北小学校、八千代中学校がありました。

交通

町内には鉄道路線はありませんでした。バス路線としては、加古川線西脇市駅から神姫バスが運行しており、北条鉄道北条町駅からも神姫バスが利用できました。道路は、兵庫県道24号多可北条線、兵庫県道34号西脇八千代市川線、兵庫県道143号加美八千代線、兵庫県道295号八千代中線が通っていました。

名所・旧跡・観光スポット・祭事・催事

ホタルの里（俵田）
クラインガルテン（滞在型市民農園）
* マイスター工房八千代

その他

八千代町は、「敬老の日」発祥の地として知られています。終戦間もない1947年（昭和22年）、当時の野間谷村の村長であった門脇政夫と助役の山本明が、敬老精神の発揚を目的に「としよりの日」を提唱しました。この活動が広がり、兵庫県レベルでの制定、「敬老の日」への改称を経て、1966年より国民の祝日に指定されました。

多可町となった今も、八千代町の歴史と文化は大切に受け継がれています。

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