多可郡

多可郡（たかぐん）

多可郡は、兵庫県の中央部に位置する郡で、播磨国に属しています。2024年1[[1月1日]]時点の推計人口は17,646人、面積は185.19平方キロメートル、人口密度は95.3人/平方キロメートルです。郡内には多可町（たかちょう）のみが含まれています。

郡域

1879年（明治12年）に行政区画として発足した当時の郡域は、現在の以下の地域にあたります。

西脇市の一部（明楽寺町、水尾町、岡崎町、落方町、上王子町、合山町、八坂町、出会町を除く大部分）
多可町の大部分（八千代区大和を除く）
神崎[[郡]]神河町の一部（岩屋、越知、大畑、作畑、新田、杉、大山、猪篠） - 市川水系

歴史

風土記には託賀郡と記載されています。

近世以降の沿革

「旧高旧領取調帳」によると、明治初年時点での支配は以下の通りでした。
幕府領は谷町代官所・生野代官所が管轄しました。（4町120村）

慶応4年（1868年）

2月2日：京都守護職役知・幕府領の一部が兵庫裁判所の管轄となりました（8村を除く）。
4月19日：幕府領の残部が府中裁判所の管轄となりました。
5月23日：兵庫裁判所の管轄地域が兵庫県の管轄となりました。
7月29日：府中裁判所の管轄地域が久美浜県の管轄となりました。

明治2年（1869年）

8月10日：久美浜県の管轄地域が生野県の管轄となりました。

明治3年（1870年）

11月：生野県の管轄地域が兵庫県の管轄となりました。
田安徳川家領・一橋徳川家領が兵庫県の管轄となりました。

明治4年（1871年）

7月14日：廃[[藩置県]]により、藩領が古河県、尼崎県、三草県、忍県の管轄となりました。
11月2日：第1次府県統合により、全域が姫路県の管轄となりました。
11月9日：飾磨県の管轄となりました。

明治5年（1872年）

岩屋村・越知村が合併し、越岩村となりました。
大畑村・作畑村・福田新田村が合併し、福畑村となりました。

明治8年（1875年）

岩座神村・多棚釜村・多田村が合併し、多神村となりました。
上村・用村・平野村が合併し、富吉村となりました。
西仙寺が西田井村に合併しました。

明治9年（1876年）

8月21日：第2次府県統合により兵庫県の管轄となりました。
下三原村・仕出原村・下野間村・中野間村が合併し、貴船村となりました。
坂本村（現・多可町天船）、中村、横屋村、下村が合併し、豊谷村となりました。
門田村、赤坂村、俵田村が合併し、豊谷村となりました。
大山中村・大山下村が合併し、大山村となりました。
別所村が比延村に合併しました。

明治10年（1877年）

岩鼻新田村が上比延村に合併しました。
塚口新田村が塚口村に、西林寺が坂本村（現・西脇市）にそれぞれ改称しました。

明治11年（1878年）

奥荒田村、的場村、寺内村（現・多可町）、西脇村（現・多可町）、山野部村が合併し、福原村となりました。

明治12年（1879年）

1月8日：郡区町村編制法の兵庫県での施行により、行政区画としての多可郡が発足しました。郡役所が中村町に設置されました。

明治13年（1880年）

奥豊部村・杉原村が合併し、杉部村となりました。
門村・三谷村・市原村が合併し、門三原村となりました。
西山村、轟村、山口村、丹治村が合併し、大河村となりました。
山寄上村、鳥羽村、清水村が合併し、清島村となりました。
大袋村、箸荷村、中島新村、観音寺村が合併し、大箸村となりました。

明治15年（1882年）

大山村・猪篠村の所属郡が神東[[郡]]に変更となりました。

町村制以降の沿革

明治22年（1889年）

4月1日：町村制の施行により、以下の町村が発足しました。郡役所の所在地が中村となりました。（10村）
中村: 中村町、茂利村、奥中村、徳畑村、森本村、坂本村、安坂村、下曽我井村、西安田村、中安田村、東安田村、糀屋村、間子村、岸上村、鍛冶屋村、田野口村、牧野新町、天田村、東山村、高岸村、安楽田町、門前村（現・多可町）
松井庄村: 福原村、熊野部村、豊部村、多神村（現・多可町）
杉原谷村: 大河村、大箸村、門三原村、杉部村、清島村（現・多可町）
野間谷村: 貴船村、天船村、豊谷村、大屋村（現・多可町）
日野村: 西田井村、富田村、郷之瀬村、小坂村、大木村、前島村、市原村、羽山村、富吉村、上野中村（現・西脇市）
重春村: 野村、板波村、平野新田村、谷村、高田井村、和田村、高松山村、和布新田村（現・西脇市）
津万村: 津万町、大垣内村、蒲江村、寺内村、島村、大野村、坂本村、上戸田村、下戸田村、上野村、西脇村、西島村（現・西脇市）
比延庄村: 比延村、上比延村、下比延村、堀村、塚口村、中畑村、奥畑村、高島村（現・西脇市）
黒田庄村: 喜多村、大門村、津万井村、岡村、福地村、大伏村、門柳村、前坂村、黒田村、小苗村、船町村、田高村、石原村（現・西脇市）
越知谷村: 越岩村、福畑村（現・神崎[[郡]]神河町）

明治29年（1896年）

4月1日：郡制の施行のため、越知谷村の所属郡が神崎[[郡]]に変更されました。
7月1日：郡制を施行しました。

大正6年（1917年）

1[[1月1日]]：津万村が町制施行・改称して西脇町となりました。（1町8村）

大正12年（1923年）

4月1日：郡会が廃止されました。郡役所は存続しました。

大正13年（1924年）

4月1日：中村が町制施行して中町となりました。（2町7村）

大正15年（1926年）

7月1日：郡役所が廃止されました。以降は地域区分名称となりました。

昭和27年（1952年）

4月1日：西脇町、日野村、重春村、比延庄村が合併して西脇市が発足し、郡より離脱しました。（1町4村）

昭和29年（1954年）

3月25日：野間谷村が加西[[郡]]大和村と合併して八千代村が発足しました。

昭和30年（1955年）

1月1日：松井庄村、杉原谷村が合併して加美村が発足しました。（1町3村）

昭和35年（1960年）

1月1日：加美村が町制施行して加美町となりました。
1月1日：八千代村が町制施行して八千代町となりました。
1月1日：黒田庄村が町制施行して黒田庄町となりました。

平成17年（2005年）

10月1日：黒田庄町が西脇市と合併し、改めて西脇市が発足、郡より離脱しました。（3町）
1[[1月1日]]：中町、加美町、八千代町が合併して多可町が発足しました。（1町）

行政

歴代郡長

（情報なし）

著名人

翁田大勢 - プロ野球選手。読売ジャイアンツ所属。登録名『大勢』。
山本巧 - 高校野球指導者。兵庫県立社高等学校硬式野球部監督。
見坂茂範 - 国土交通省近畿地方整備局。

脚注

（情報なし）

参考文献

「角川日本地名大辞典」編纂委員会 編『角川日本地名大辞典』 28 兵庫県、角川書店、1988年9月1日。ISBN 4040012801。
旧高旧領取調帳データベース

関連文献

『多可郡誌』兵庫県多可郡教育会、1923年。

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