八木山動物公園駅

八木山動物公園駅：仙台の玄関口、高台のオアシス

仙台市地下鉄東西線の終着駅である八木山動物公園駅は、宮城県仙台市太白区八木山本町に位置し、駅番号はT01です。2015年12月6日に開業、当初は仮称「動物公園駅」でしたが、駅名検討委員会を経て現在の名称に決定しました。副駅名として2025年3月31日まで「ベニーランド前」の愛称が使用されています。

歴史と概要

2000年には仮称が公表され、その後、詳細な計画を経て2013年には駅名が正式発表されました。2015年の開業に先立ち、駐車場棟の暫定利用を開始。現在では、地上5階建ての駐車場棟（519台収容）が併設され、5階には八木山動物公園フジサキの杜への直結出入口と展望台「八木山てっぺんひろば」があります。バス・タクシープール、パークアンドライド駐車場、キスアンドライド乗降所、駐輪場なども整備され、利便性の高い駅となっています。駅舎は、都市計画道路川内旗立線（動物公園通）下に位置しています。2017年には中央2出口が開設され、さらに2019年にはセブン銀行ATMも設置されました。

駅構造とアクセス

ホームは地下3階にあり、到着した列車はそのまま折り返し荒井駅方面へと出発します。出口は西1、中央1・2、東1・2の計5ヶ所あり、それぞれの出口からは八木山動物公園、ベニーランド、仙台赤十字病院、東北工業大学八木山キャンパス、八木山市民センター、学校、周辺の商業施設などへのアクセスが可能です。バス路線も充実しており、仙台市営バスと宮城交通のバスが乗り入れています。駅西1出入口付近には、仙台赤十字病院来院者向けの無料シャトル便の発着場もあります（平日のみ運行）。

利用状況と周辺環境

2022年度の1日平均乗車人員は4,957人です。開業時には8,019人を想定していました。駅周辺には八木山動物公園、ベニーランドといったレジャー施設に加え、東北工業大学八木山キャンパス、仙台赤十字病院、学校、郵便局、銀行などがあり、多様な施設が集積しています。仙台市では、この地区を「人と自然が響きあう街」として開発を進めています。

日本一高所の地下鉄駅（過去）

開業当時はレール標高136.4mで、日本一標高の高い地下鉄駅として日本地下鉄協会より認定されていました。しかし、2020年に神戸市営地下鉄北神線の谷上駅（標高244m）が日本一となったため、現在は2番目となっています。ただし、谷上駅は地上駅であるため、仙台市交通局では「地下にある駅としては日本一」と強調しています。

隣の駅

仙台市地下鉄東西線では、八木山動物公園駅の隣は青葉山駅です。

まとめ

八木山動物公園駅は、周辺地域住民の生活を支えるだけでなく、観光客や学生など、幅広い人々の利用に貢献する重要な交通拠点です。アクセス、利便性、周辺環境のすべてが調和した、仙台市を代表する地下鉄駅と言えるでしょう。

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