八目迷

八目迷：時間とSFを織りなすライトノベル作家

八目迷（はちもく めい）は、1994年7月29日生まれの日本のライトノベル作家です。日本SF作家クラブにも所属しており、兵庫県姫路市出身。関西の郊外で育ち、現在は関西の港町を拠点に活動しています。

才能開花と華々しいデビュー

幼い頃から漫画やゲームの二次創作に親しみ、20歳の時に自身の作品を公募に投じることを決意。その後、4年間にわたる創作活動に没頭し、2019年、投稿作品「僕がウラシマトンネルを抜ける時」が第13回小学館ライトノベル大賞で「ガガガ賞」と「審査員特別賞」をW受賞する快挙を達成しました。この作品を改題・改稿した『夏へのトンネル、さよならの出口』で鮮烈なデビューを果たします。

数々の受賞と高い評価

八目迷の作品は高い評価を受け、『ミモザの告白』は『このライトノベルがすごい！2022』新作部門で第2位にランクイン。さらに、「ラノベニュースオンラインアワード2021」では、『ミモザの告白』が「新作部門」「新作総合部門」「総合部門」の3部門で選出されるなど、その才能は広く認められています。

時間とSFをテーマにした独特の世界観

八目迷の作品世界は、時間やSF的な要素を巧みに取り入れていることが特徴です。特に、『時をかける少女』や『ほしのこえ』といった、時間に関するテーマの作品群を愛読しており、それらの影響が作品に色濃く反映されていると言えるでしょう。映画『インターステラー』に登場する「ミラー博士の星」も、『僕がウラシマトンネルを抜ける時』の創作に影響を与えたと語っています。また、SCP財団のコミュニティサイトにも強い関心を抱き、熱心に作品を読み込んでいた時期もあったそうです。

多彩な作品リスト

八目迷はこれまでに、『夏へのトンネル、さよならの出口』、『きのうの春で、君を待つ』、『琥珀の秋、0秒の旅』といった単行本作品を発表しています。また、イラストレーターくっか氏とのコラボレーションによる「時と四季シリーズ」も人気を博しています。さらに、『ミモザの告白』はシリーズ化され、多くの読者を獲得しました。近年では、漫画『葬送のフリーレン』のノベライズ作品にも挑戦するなど、活動の幅を広げています。

その他活動

単行本未収録作品として、雑誌やWeb媒体への寄稿、アンソロジーへの参加など、精力的に創作活動を続けています。例えば、エッセイ「ひみつのおやつ＊ラムネ」が『紙魚の手帖』vol.06に掲載されたり、『note』にて『夏へのトンネル、さよならの出口』の番外編や短編を公開するなど、多様な媒体を通して作品を発表しています。劇場アニメ『夏へのトンネル、さよならの出口』の入場特典小説も執筆しています。

まとめ

八目迷は、時間やSFをテーマにした独特の世界観と、緻密なストーリーテリングで多くの読者を魅了する、今最も注目されるライトノベル作家の一人です。今後の活躍にも期待が高まります。

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