八重洲富士屋ホテル

八重洲富士屋ホテルは、かつて東京都中央区八重洲に存在した、政府登録国際観光ホテルでした。

概要

1983年8月に開業し、地上17階建ての規模を誇りました。富士屋ホテルチェーンおよび国際興業グループに属し、東京駅をはじめとする複数の駅から徒歩圏内という、非常に便利なロケーションに位置していました。客室数は377室を数え、館内には2つのレストラン（ウィステリア・桂）、バー、コーヒーラウンジ（ウィーンの森）といった飲食施設の他、大小合わせて12の宴会場、さらにはコンビニエンスストア（セブンイレブン）まで備えていました。そのルーツは、1878年創業の箱根・富士屋ホテルにあり、長年にわたり培われてきた伝統と格式を受け継いでいました。

しかし、2013年4月には土地と建物が住友不動産に売却され、八重洲富士屋ホテルとしての営業は2014年3月末をもって終了しました。その後、同年7月15日には期間限定で東京八重洲ホテルとしてリニューアルオープンしましたが、これは一時的な措置であり、将来的には八重洲二丁目南地区市街地再開発事業の一環として、住友不動産が新たなオフィスビルを建設する予定であることが発表されています。

交通アクセス

鉄道でのアクセスは非常に良好で、以下の駅が利用可能でした。

JR有楽町駅（京橋口） 徒歩3分
JR東京駅（八重洲南口） 徒歩5分
東京メトロ有楽町線銀座一丁目駅 徒歩2分
東京メトロ銀座線京橋駅 徒歩3分

車の場合、首都高速都心環状線宝町出入口から約5分の距離でした。また、成田国際空港からは東京空港交通のリムジンバスが運行されており、空港からのアクセスも便利でした。

八重洲富士屋ホテルの閉業は、多くの人々に惜しまれましたが、その跡地は新たな開発によって、東京の都市景観に変化をもたらすことになります。

外部リンク

八重洲富士屋ホテル公式ホームページ - ウェイバックマシン
* 富士屋ホテルチェーン