公文国際学園中等部・高等部

公文国際学園中等部・高等部について

公文国際学園中等部・高等部は、神奈川県横浜市戸塚区に位置する私立の中高一貫校です。全国私立寮制[[学校協議会]]にも加盟しており、公文教育研究会の創立者である公文公氏によって設立されました。学校法人公文学園が運営しており、原則として高校からの生徒募集は行わない完全中高一貫教育を提供しています。

特徴

この学校の大きな特徴は、自由と自律を重んじる校風です。制服や一般的な校則は存在せず、生徒たちは「生徒憲章」に基づいて行動します。また、国際社会で活躍できる人材の育成を重視しており、帰国子女の受け入れにも積極的です。寮が併設されており、全国各地から集まった生徒たちが共同生活を送っています。

新入生には、入学後の一定期間、寮生活を体験するプログラムが用意されています。以前は全員参加でしたが、現在は任意参加となり、通学生の約3割が入寮しています。

入学試験は、国語と算数または数学、あるいは英語のいずれかを選択するA入試と、国語、算数、理科、社会の四教科による試験があります。

沿革

1993年（平成5年） - 開校
1996年（平成8年） - 高等部設立
2008年（平成20年） - グリーンゾーン完成
2012年（平成24年） - 文部科学省よりスーパーグローバルハイスクールに指定
2019年（平成31年） - スーパーグローバルハイスクール指定解除

教育

公文国際学園では、生徒一人ひとりの興味や関心を尊重する教育が行われています。特徴的なプログラムとして、以下のようなものがあります。

インタレストスタディーズ：教師たちが専門分野に基づいたテーマで講座を開講し、生徒が興味のある分野を深く学ぶことができます。
プロジェクトスタディーズ：生徒が自ら研究テーマを設定し、個人で探求活動を行い、その成果をプレゼンテーションします。
LEE (Learning Experience in English)：シンガポール、ニュージーランド、大分の3コースに分かれ、英語での異文化体験学習を行います。

学校行事

学校行事も生徒たちの主体性を育む重要な要素です。主な行事には以下のようなものがあります。

体育祭：5月末頃に開催され、生徒たちは四神（青龍、朱雀、白虎、玄武）のチームに分かれて競い合います。学年種目や徒競走、リレーなどが行われます。
表現祭：一般の学校の文化祭にあたる行事で、例年10月下旬に2日間開催されます。生徒たちは日頃の学習成果を発表します。以前はインタレストスタディーズの発表の場でしたが、現在では一般公開も行われる文化祭のようなイベントです。
ウオーカソン：中等部のみで行われる長距離歩行大会です。約30kmの道のりを歩きます。この行事は2019年度以降廃止されました。
ふれあいキャンプ：入学直後に行われるキャンプで、生徒同士の親睦を深めます。山中湖一周などのイベントも実施されます。過去には、災害や感染症の影響で実施されなかった期もありました。
OBS冒険型体験：中等部2年生が、教育団体OBSと共に野外冒険体験を行います。
日本文化体験：日本の伝統文化に触れる機会を設けています。

部活動

部活動は、運動部と文化部に分かれており、生徒たちは自分の興味や関心に合わせて活動しています。同好会と部活動の区分は、人数や実績によりますが、必ずしも部員数が多い部活動が優位というわけではありません。

運動部：サッカー部、テニス部（硬式）、バスケットボール部、バレーボール部（高等部男子はビーチバレー）、ハンドボール部、ラグビー部、バドミントン部、陸上競技部、剣道部、水泳部、ダンス部、弓道部など
文化部：演劇部、日本伝統文化部（茶道、競技かるた）、MMC（メディア・ミックス・クラブ/文芸・映像・unity・弁論・英語ディベート）、数学部（パズル同好会）、手芸料理部、美術部、生物部、囲碁将棋部、吹奏楽部、フィールドサイエンス部、科学技術研究部、写真同好会など

施設

学校の施設は充実しており、校舎、メディアセンター、図書館、グラウンド、ホール、アリーナ、室内プール、武道場、トレーニングルーム、部室棟、テニスコート、ビーチバレーコート、食堂、男子寮、女子寮などがあります。校舎はイエローゾーン（地下4階、地上1階）、グリーンゾーン（地上1階、地下6階）、ブルーゾーン（地上3階）の3つのエリアに分かれており、学年ごとに使用するエリアが異なります。

校歌

校歌は作詞を大津あきら、作曲を三枝成彰が担当しています。歌詞の中に学校名が一度も登場しない点が特徴的です。

交通アクセス

JR東海道線・横須賀線・根岸線・湘南モノレール大船駅から神奈川中央交通バスを利用してアクセスできます。

西口バス停4番乗り場より船65・スクールバス（船48）で、「公文国際学園」下車
西口バス停5番乗り場より船21・船22・船24・船25で、「小雀」下車

著名な関係者

多くの卒業生が各界で活躍しています。

出身者
大村周平：ルービックキューブ世界大会優勝者
小原裕貴（元ジャニーズJr.）
山﨑甲將（ラグビー選手、元NTTドコモレッドハリケーンズ所属）
中野裕太（モデル・俳優）
平木誠人（ラグビー選手、元豊田通商BLUE WING所属）
渡邊洋人（ラグビー選手、清水建設江東ブルーシャークス所属）

教職員等
公文公：創立者（公文式の創始者）

公文国際学園を舞台とした作品

『ミントな僕ら』：校舎が森ノ宮学園校舎のモデル
* 『シュート!』（1994年公開）：校舎とグラウンドが掛川高校のロケ地として使用

その他

公文国際学園は、生徒一人ひとりの個性と可能性を伸ばすための教育環境を提供しています。自由な校風の中で、生徒たちは自ら考え、行動する力を身につけています。


この情報は、学校の公式ウェブサイトや各種資料に基づいて作成されました。

もう一度検索