蒼いバラ

「蒼いバラ」についての詳細

「蒼いバラ」は、日本のロックバンド・安全地帯の楽曲で、2010年3月3日にユニバーサルミュージックからリリースされた27枚目のシングルです。このシングルは、1983年に発表された「ワインレッドの心」の新録音バージョンとの両A面でのリリースとなっています。この作品は、Sony Recordsからの移籍後、約6年半ぶりの新作ということもあり、ファンにとって待望の一曲となりました。楽曲の作詞と作曲には、ボーカルの玉置浩二が携わっています。

背景

安全地帯は、1991年にリリースした8枚目のアルバム『安全地帯VIII〜太陽』以降、メンバー内に志向の違いが生じ、1994年には活動を一時休止することになります。玉置はその後ソロ活動を優先して行いましたが、2002年にメンバーが再結集し、復活を果たしました。しかし、復活後の活動にはさまざまな葛藤があったようで、玉置が自ら活動休止を宣言する事態に陥りました。

玉置は2007年にはアルバム『惑星』をリリースしましたが、この期間にプライベートでのトラブルや健康問題が彼を襲い、音楽活動を難しくしました。その後、2009年の夏頃に、かつての恋人との復縁も試みましたが、結局関係が悪化し、再び活動を休止せざるを得ない状況に追い込まれました。しかし、彼はマイケル・ジャクソンの逝去をきっかけに再び音楽への情熱を燃やし、合宿生活を始めました。

音楽性と歌詞

「蒼いバラ」は、官能的なミディアム・バラードとして、初期の安全地帯のエッセンスが感じられる作品です。玉置浩二の自伝によると、この楽曲は安全地帯の復活にふさわしい意味を持ち、青いバラには「奇跡」や「夢が叶う」といった花言葉が与えられています。この曲は、彼の歌声を通じて、優雅で力強い表現が魅力的に奏でられています。音楽情報サイト『CDジャーナル』では、彼の声がまるで1980年代の全盛期を思わせるほど艶があり、今回のリリースを「復活」と評するコメントが寄せられました。

リリース、プロモーション、成績

「蒼いバラ」は、2010年3月3日にマキシシングルとしてリリースされ、初回限定盤にはミュージックビデオが収録されたDVDが同梱されました。リリース当日に深夜イベントが新橋SL広場で行われ、ファンの盛り上がりを見せました。この曲はオリコンシングルチャートで最高位9位を記録し、安全地帯としては21年半ぶりのトップ10入りを達成しました。

カバー

「蒼いバラ」は、エドモンド・リョンの手により広東語バージョン「花不會盛開」としてもカバーされました。このように、安全地帯の楽曲は多きな影響を持ち続けており、今後も多くの人々に愛されていくことでしょう。

このように「蒼いバラ」は、単なる楽曲としてだけでなく、安全地帯の音楽的復活や玉置浩二の成長を象徴する重要な作品となっています。

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