六安市

六安市(ろくあん-し)



六安市は、中華人民共和国安徽省に位置する地級市です。特に、緑茶の一種である「六安瓜片(ろくあんグアピエン)」の産地として、その名を知られています。

地理



六安市は安徽省の中部よりやや西に位置し、阜陽市、淮南市、合肥市安慶市といった都市や、河南省湖北省と隣接しています。市境の一部を形成する大別山脈は、河南省湖北省との自然な境界線となっています。

歴史



六安市の歴史は古く、紀元前121年前漢の元狩2年)には六安国が設置されました。そして、1999年9月に地級市としての六安市が設立され、現在に至ります。

行政区画



六安市は、3つの市轄区と4つの県を管轄しています。

市轄区



金安区(きんあんく)
裕安区(ゆあんく)
葉集区(しょうしゅうく)



霍邱県(かくきゅうけん)
舒城県(じょじょうけん)
霍山県(かくざんけん)
金寨県(きんさいけん)

年表



六安市の行政区画は、時代とともに変遷を遂げてきました。

1949年10月1日: 中華人民共和国皖北行署区六安専区が成立。六安県、舒城県、霍山県、金寨県、霍邱県、寿県が発足。(6県)
1952年3月28日: 巣湖専区肥西県を編入。(7県)
1952年5月9日: 霍邱県の一部が河南省に編入される一方、河南省の一部が霍邱県に編入。
1952年8月7日: 安徽省の成立により、安徽省六安専区となる。
1953年10月17日: 六安県の一部が寿県に編入。
1954年3月: 寿県の一部が淮南市に編入。
1954年9月: 肥西県の一部が寿県に編入。
1954年10月: 肥西県の一部が寿県に編入。
1955年3月: 肥西県の一部が合肥市に編入。
1955年7月3日: 肥西県と舒城県の間でそれぞれ一部を編入。
1955年12月20日: 肥西県の一部が合肥市に編入。
1956年1月9日: 六安県の一部が金寨県に、舒城県の一部が六安県に編入。
1956年1月: 安慶専区岳西県の一部が霍山県に編入。
1956年3月: 肥西県の一部が合肥市に編入。
1956年5月: 六安県の一部が分立し、六安鎮が発足。(7県1鎮)
1956年11月26日: 蚌埠専区定遠県の一部が寿県に、肥西県の一部が合肥市に編入。
1958年2月: 肥西県の一部が合肥市に編入。
1958年7月12日: 蕪湖専区廬江県を編入、肥西県が合肥市に編入。
1958年12月4日: 寿県が分割され、寿県・安豊県が発足、寿県が淮南市に編入。
1959年3月22日: 霍邱県の一部が安豊県に編入。
1961年4月7日: 合肥市肥西県を編入。(8県1鎮)
1961年12月4日: 淮南市寿県を編入。(9県1鎮)
1961年12月15日: 安豊県が寿県・霍邱県に分割編入。(8県1鎮)
1963年7月13日: 合肥市西市区の一部が肥西県に編入。
1964年9月: 肥西県の一部が合肥市西市区に編入。
1964年10月31日: 寿県・肥西県の各一部が滁県専区定遠県・肥東県の各一部と合併し、合肥市長豊県となる。(8県1鎮)
1965年5月21日: 廬江県が巣湖専区に編入。(7県1鎮)
1969年12月1日: 六安鎮が六安県に編入。(7県)
1971年3月29日: 六安専区が六安地区に改称。(7県)
1978年5月20日: 肥西県の一部が合肥市に編入。
1978年9月23日: 六安県の一部が分立し、六安市が発足。(1市7県)
1983年10月8日: 肥西県が合肥市に編入。(1市6県)
1984年3月23日: 金寨県の一部が湖北省に編入。
1992年11月20日: 六安市・六安県が合併し、六安市が発足。(1市5県)
1999年9月2日: 六安地区が地級市の六安市に昇格。(2区5県)
2015年10月13日: 霍邱県の一部が分立し、葉集区が発足。(3区5県)
2015年12月3日: 寿県が淮南市に編入。(3区4県)
2016年3月30日: 霍邱県の一部が葉集区に編入。(3区4県)

交通



六安市は、以下の鉄道が利用可能です。

寧西鉄道
* 合武鉄道

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