阜陽市

阜陽市（Fuyang）

阜陽市は、中華人民共和国安徽省の北西部に位置する地級市です。古くは汝陰、順昌、潁州とも呼ばれていました。市は、中心市街を構成する潁州区、潁泉区、潁東区のほか、太和県、潁上県、臨泉県、阜南県の四県および県級市の界首市を管轄下に置いています。

概要

2021年の人口調査によると、市全体の人口は約817.1万人で、安徽省内で省都の合肥市に次ぐ規模です。中心市街の人口は約150万人。また、2021年のGDPは過去最高の3071.5億人民元を記録し、省内で4位、安徽省北部地方では1位となっています。

近年、阜陽市は急速な発展を遂げており、その中心市街は面積、人口、経済規模など多くの分野で蚌埠市と並び、安徽省北部（皖北）地方の中心都市として有力な候補となっています。

地理

阜陽市は、安徽省の北西部、黄淮海平原の南端、淮北平原の西部に位置しています。北は亳州市、東は淮南市、南は六安市、西は河南省周口市および信陽市と接しています。淮河の北岸の大きな支流である潁河が流れています。

歴史

阜陽地区には、周代には嬀姓の胡子国が存在していました。春秋戦国時代には、原陽、新、寝などの県邑が設置されています。

秦代には汝陰県が置かれ、漢代には汝南郡、三国時代には汝陰郡の管轄となりました。527年（孝昌3年）、北魏により潁州が設置され、その後は隋朝により汝陰郡、唐朝により潁州、宋朝により順昌府、明朝により潁州、清朝により潁州府が設置されました。

1735年（雍正13年）、清朝により潁州に阜陽県が設置され、中華人民共和国成立後は阜陽地区となりました。1996年1月に地級市として阜陽市に改編されました。

また、阜陽市北部の亳州市は1372年（洪武6年）に潁州に統合されて以来、阜陽地域の一部でしたが、1998年2月に新たに地級市として亳州市が分割され現在に至っています。

行政区画

阜陽市は、3つの市轄区、1つの県級市、4つの県を管轄しています。

市轄区：潁州区、潁東区、潁泉区
県級市：界首市
県：臨泉県、太和県、阜南県、潁上県

交通

空港：阜陽空港
鉄道：阜陽駅
京九線（北京 - 香港 九龍駅）
商阜線（商丘 - 阜陽）
漯阜線（河南省漯河市 - 阜陽）
青阜線（淮北市 青竜山駅 - 阜陽）
淮阜線（淮南市 洞山駅 - 阜陽）
道路：界阜蚌高速道路

教育

阜陽師範学院
阜陽職業技術学院

外部リンク

阜陽市人民政府

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