六文銭 (音楽ユニット)

六文銭：時代を彩った音楽ユニットの軌跡

六文銭は、1968年に小室等が中心となり結成された音楽ユニットです。当時の英語の歌に疑問を感じた小室等が、「日本語主体の音楽をやりたい」という想いから誕生しました。ユニット名は、三途の川の渡し賃とされる六文銭、サマセット・モームの小説「月と六ペンス」に由来するとされています。

草創期から解散まで

1969年4月、六文銭は中川五郎とのカップリングアルバムでURCレコードからデビューを果たします。1971年には、上條恒彦と共演した「出発の歌」が「ポピュラーソング・フェステバル'71」でグランプリを受賞し、同年11月には世界歌謡祭でもグランプリを獲得。瞬く間にその名を広めました。

しかし、人気絶頂の中、1972年に六文銭は解散。同年4月25日には、ベルウッドレーベルからアルバム『キング・サーモンのいる島』がリリースされ、解散記念として『六文銭メモリアル』も発売されました。

メンバーの変遷

六文銭は、結成から解散までの間にメンバーが頻繁に入れ替わったことでも知られています。主なメンバーは以下の通りです。

小室等（リーダー）
小林雄二
岩沢幸矢（ブレッド&バター）
石川鷹彦
入川捷
小林百合子
木田高介
安田裕美
小室のり子
山口裕美
若松広正
原茂
及川恒平
橋本良一
四角佳子

解散後の展開

六文銭解散後、その音楽性は様々な形で受け継がれていきます。

新六文銭

1973年1月には、小室等と柳田ヒロのグループが合流し、"新六文銭"が結成されました。メンバーには吉田拓郎も加わり、大きな期待が寄せられましたが、ツアー中に起きた出来事が原因で活動は短期間で終了。音源もほとんど残されていません。しかし、この幻のユニットについては、吉田拓郎と小室等のデュエット曲「君に会ってからというものボクは」でコミカルに歌われています。

まるで六文銭のように

2000年10月には、及川恒平、小室等、四角佳子の3人が再集結し、「六文銭」時代の楽曲を演奏する活動を開始しました。

六文銭'09、そして六文銭へ

2009年4月22日、こむろゆいを新たなメンバーに迎え、「六文銭'09」としてユニット名を改め、アルバム『おとのば』を発売。2018年11月7日には、アルバム「自由」のリリースとともに、ユニット名を再び「六文銭」に戻し、現在も活動を続けています。

作品一覧

シングル

雨が空から降れば
出発の歌

アルバム

六文銭・中川五郎
キング・サーモンのいる島
六文銭メモリアル
おとのば
自由

オムニバスアルバム

多数

関連人物・項目

小室等
まるで六文銭のように
ベルウッド・レコード
* 吉田拓郎

六文銭は、日本のフォークソング界に大きな足跡を残したユニットとして、今も多くの人々に愛され続けています。

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