六甲ファイティングブル

六甲ファイティングブル

六甲ファイティングブルは、兵庫県を主な活動拠点とする社会人ラグビーユニオンのクラブチームです。特定非営利活動法人（NPO法人）六甲クラブによって運営されており、現在は関西クラブリーグのAリーグに所属しています。

チームの歴史

チームの歴史は1965年10月にその第一歩を踏み出しました。創設以来、地域に根差した活動を続け、社会人ラグビーの発展に貢献してきました。組織力の強化を図るため、1995年にはチームを二つのスコッドに分けました。Aスコッドは「六甲SEAHAWKS」と称し、新設された関西クラブリーグに参戦。Bスコッドは「六甲RED WINGS」として、兵庫県リーグで活動を開始しました。さらに、1997年には首都圏での活動拠点として「六甲EAST（現・東京六甲クラブ）」が設立され、東京都クラブリーグに加わるなど、クラブのネットワークを広げていきました。

2003年には、活動基盤の強化と社会貢献を目指し、特定非営利活動法人（NPO法人）としての認証を受けました。これにより、クラブの運営体制はより明確になり、多様な活動を展開する基盤が整いました。

2009年はチームにとって大きな転換期となりました。国内ラグビー界で名を馳せた古豪、ワールドファイティングブルが活動休止を発表したことを受け、六甲クラブは同チームとのサポーター契約を締結しました。この契約に基づき、ワールドの社員選手をチームに受け入れると同時に、チーム名をこれまでの六甲SEAHAWKSから「六甲ファイティングブル」へと改め、新たな歴史をスタートさせました。ただし、ワールドファイティングブルが所属していたトップウェストAリーグへの継続的な参戦は認められませんでした。

チームはその後も着実に力をつけ、主要な大会で目覚ましい成果を上げていきます。2010年には全国クラブ大会で10年ぶりとなる優勝を果たし、その勢いのまま、第47回日本ラグビーフットボール選手権大会への歴史上初めての出場権を獲得しました。さらに2012年には再び全国クラブ大会で優勝。翌2013年には二年連続での優勝という快挙を成し遂げ、クラブチームとしての実力を全国に示しました。

主な成績

六甲ファイティングブルは、数々の主要大会で輝かしい実績を残しています。

関西クラブリーグAリーグ優勝: 18回（1995年、1997年〜2013年）。特に1997年から2013年にかけては、2009年のチーム名改称を挟みつつも、そのほとんどのシーズンで優勝を重ね、関西クラブリーグにおける圧倒的な強さを示しました。
全国クラブ大会優勝: 6回（1995年、1996年、1999年、2009年、2011年、2012年）。複数回の優勝は、クラブチームの頂点を目指す上での継続的な強さの証です。
日本ラグビーフットボール選手権大会出場: 3回（2010年、2012年、2013年）。全国クラブ大会での活躍が認められ、国内最高峰の舞台に複数回挑みました。

主な在籍選手

チームには、現在主将を務める谷晋平選手をはじめ、多くの実力者が名を連ねてきました。過去には、元日本代表選手の真羽闘力氏や安田昇氏も在籍し、チームのレベルアップに貢献しました。

組織と関連事項

チーム運営はNPO法人六甲クラブが行っており、理事長は中島誠一郎氏が務めています。かつて国内トップレベルで活躍したワールドファイティングブルとの関わりも、チームの歴史において重要な位置を占めています。

外部リンク

六甲ラグビーフットボールクラブ 公式ホームページ
六甲ラグビーフットボールクラブ ブログ Life style with Rokko Club
関西ラグビーフットボール協会
* 近畿クラブリーグ

六甲ファイティングブルは、社会人クラブチームの枠を超えた存在として、兵庫県、そして関西ラグビー界において確固たる地位を築いています。歴史と実績を兼ね備え、地域に根差した活動を続けるその歩みは、今後も注目されていくでしょう。

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