六甲有馬ロープウェー

六甲有馬ロープウェー：六甲山と有馬温泉を繋ぐ空中散歩

六甲有馬ロープウェーは、兵庫県神戸市の六甲山と有馬温泉を結ぶロープウェイです。2023年4月からは、こうべ未来都市機構が運営を引き継いでいます。現在、表六甲線が営業休止中であるため、有馬線（旧称：裏六甲線）のみが運行されています。なお、現在の名称である「六甲有馬ロープウェー」は、かつて裏六甲線と呼ばれていた区間を指しています。

現在の路線概要

有馬線は、雄大な六甲山の自然を満喫できる、魅力的な空中散歩コースです。主な仕様は以下のとおりです。

全長（傾斜長）： 2764メートル
高低差： 441メートル
最大勾配： 28度17分
走行方式： 3線交走式（日本で2番目の長さ）
最高運転速度： 5メートル毎秒
所要時間： 12分
支柱数： 7基
省エネシステム： 回生ブレーキおよび大型蓄電装置

ゴンドラ

現在運行されているゴンドラは、2020年に導入された3代目で、メーカーはCWAです。日本初導入のモデルであり、定員は42名です。快適で安全な乗車体験を提供しています。以前運行されていた2代目ゴンドラは、武庫川車両工業製（1993年製）で、定員は61名でした。

歴史

六甲有馬ロープウェーは、1969年に神戸市、京阪神急行電鉄（現阪急電鉄）、阪神電気鉄道、神戸電気鉄道（現神戸電鉄）などが出資して設立された六甲有馬ロープウェー株式会社によって開業しました。

1970年7月27日：裏六甲線（有馬線）開業（カンツリー駅〈現・六甲山頂駅〉 - 有馬駅間）
1970年8月27日：表六甲線（山上駅〈現・六甲山上駅〉 - カンツリー駅間）開業
1972年4月：神戸市都市整備公社が事業を承継
1995年1月17日：阪神・淡路大震災により全線が不通となるも、4月10日に裏六甲線（有馬線）が運行再開、10月7日には表六甲線が運行再開
2004年12月19日：表六甲線の運行休止。六甲山頂カンツリー駅を六甲山頂駅に改称
2014年3月1日：回生電力を活用した省エネルギーシステムを導入し、営業再開
2020年1月13日：2代目ゴンドラの運行最終日。改修のため運休
2020年3月20日：運行再開
2023年4月1日：こうべ未来都市機構に移管

駅一覧

有馬線（旧裏六甲線）

六甲山頂駅
* 有馬温泉駅

注意：有馬温泉駅と神戸電鉄有馬線の有馬温泉駅は隣接しておらず、徒歩約15分の距離があります。国土交通省への届出名称は、旧駅名の「六甲山頂カントリー駅」「有馬駅」となっています。

表六甲線（休止中）

マイカー利用者の増加による乗客数減少と、老朽設備の更新費用高騰のため、2004年12月19日に休止となりました。瀬戸内海国立公園区域内にあるため、路線廃止には莫大な費用と環境への配慮が必要となるため、現在も休止状態が続いています。表六甲線は天狗岩駅で分岐する珍しい構造で、各路線に2台ずつのゴンドラが運行されていました。

六甲有馬ロープウェーは、六甲山の自然と有馬温泉の情緒を繋ぐ貴重な交通手段です。今後の更なる発展が期待されます。

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