六龍が飛ぶ
『六龍が飛ぶ』(
ハングル:육룡이 나르샤)は、
2015年から
2016年にかけて韓国SBSで放送された全50話のテレビドラマです。
高麗末期を舞台に、腐敗した社会を打ち倒し、新たな理想国家を建設しようと立ち上がった6人の英雄たちの活躍を描いています。
あらすじ
14世紀の
高麗末期、辺境の地で生まれたイ・バンウォンは、父のような強い男になることを夢見ていました。しかし、父イ・ソンゲが悪徳官僚の圧力に屈した姿を見て失望します。そんな中、官吏チョン・ドジョンは民衆の前で不正を暴き、バンウォンは彼に感銘を受けます。
6年後、バンウォンは失意の中にいましたが、ある事件をきっかけにチョン・ドジョンが新たな国を建設しようとしていることを知ります。腐敗した
高麗を終わらせるため、バンウォンは武術に長けたタンセ、民を救おうとするプニ、剣士を目指すムヒュルらと出会い、チョン・ドジョンの下へ集結します。6人は都堂三人衆を倒し、新国家を築くという目標に向かって進んでいきます。
主要登場人物
チョン・ドジョン: キム・ミョンミンが演じる、高麗末期の儒学者。号は「三峰」。新国家建設の立案者であり、「六龍」の一人。
イ・バンウォン: ユ・アインが演じる、イ・ソンゲの五男。後の
朝鮮王朝第三代王、太宗。「六龍」の一人。少年期はナム・ダルムが演じた。
イ・ソンゲ: チョン・ホジンが演じる、李氏朝鮮の創始者。「六龍」の一人。
プニ: シン・セギョンが演じる、イ・バンジの妹。「六龍」の一人。架空の人物だが、当時の民衆を代表する存在として描かれる。少女期はイ・レ、老年期はユン・ユソンが演じた。
タンセ/イ・バンジ: ピョン・ヨハンが演じる、プニの兄でチョン・ドジョンの護衛。闇の剣士「カササギ毒蛇」として知られる。「六龍」の一人。少年期はユン・チャンヨンが演じた。
ムヒュル: ユン・ギュンサンが演じる、長身の剣士。「カササギ毒蛇」との勝負を望む。「六龍」の一人。少年期はペク・スンファンが演じた。
その他の登場人物
チョ・ヨンギュ: ミン・ソンウクが演じる、イ・バンウォンの従者。
カップン: イ・チョヒが演じる、タンセの友人である歌手。少女期はクァク・ジヘが演じた。
ホン師匠: イ・ジュニョクが演じる、ムヒュルの師匠。
ヨニ: チョン・ユミが演じる、花事団で働きながらチョン・ドジョンに協力する女性。少女期はパク・シウンが演じた。
チョンニョン和尚: ハン・サンジンが演じる、諜報機関「批国寺」の頭。
チョ・ヨン: ユン・ソナが演じる、諜報機関「花事団」の頭。
李芳雨(イ・バンウ): イ・スンヒョが演じる、イ・ソンゲの長男。
李芳幹(イ・バンガン): カン・シンヒョが演じる、イ・ソンゲの四男。
宜安大君(イ・バンソク): チョン・ユンソクが演じる、イ・ソンゲの八男。
キル・テミ/キル・ソンミ: パク・ヒョックォンが二役で演じる、双子の兄弟。キル・テミは「
高麗一の剣士」と呼ばれる。
ホン・インバン: チョン・ノミンが演じる、「都堂三人衆」の一人。
イ・インギョム: チェ・ジョンウォンが演じる、「都堂三人衆」の頭。
ハ・リュン: チョ・ヒボンが演じる、在野の学者。
王瑤(ワン・ヨ): イ・ドヨプが演じる、
高麗最後の王。
ユルラン: ハン・イェリが演じる、本物の「カササギ毒蛇」である女剣士。
日本での放送
日本では、BSフジとBS-TBSで放送されました。どちらも日本語吹替版で、全65話構成でした。
BSフジ:
2017年2月14日~
12月31日、毎週月~木曜日14:59-16:00
BS-TBS:2020年11月11日~2021年2月12日、毎週月~金曜日13:00~13:55
吹替キャスト
イ・バンウォン:石田彰
チョン・ドジョン:星野貴紀
プニ:
寿美菜子
タンセ/イ・バンジ:濱野大輝
ムヒュル:
増田俊樹
ヨニ:森なな子
イ・ソンゲ:
津田英三
関連作品
このドラマは、2011年のドラマ『根の深い木』と世界観を共有しています。また、以下のような歴史ドラマと関連があります。
開国(1983年、KBS)
龍の涙(1996-1998年、KBS)
大風水(2012年、SBS)
鄭道伝(2014年、KBS)
私の国(2019年、jTBC)
太宗イ・バンウォン(2021年、KBS)
『六龍が飛ぶ』は、歴史に基づきながらも、アクションやエンターテイメント要素を盛り込んだドラマです。腐敗した社会を変えようとした人々の熱い思いが描かれています。