根の深い木

ドラマ「根の深い木」について

「根の深い木」（朝: 뿌리깊은 나무、プリギプン ナム）は、2011年10月5日から12月22日まで韓国SBSで放送された全24話のテレビドラマです。イ・ジョンミョンの小説『景福宮の秘密コード』を原作とし、脚本は『善徳女王』を手掛けたキム・ヨンヒョンとパク・サンヨンが担当しました。日本では『根の深い木 ―世宗（セジョン）大王の誓い―』というタイトルでDVDが発売され、テレビ放送もされています。

このドラマは、2015年に放送された「六龍が飛ぶ」と世界観を共有していますが、時代設定が異なるため、若干の設定ミスも指摘されています。

あらすじ

1418年、朝鮮王朝第4代王として世宗（セジョン）イ・ドが即位します。しかし、実権は上王である太宗（テジョン）イ・バンウォンが握っており、王権強化を画策する太宗は有力な臣下を次々と粛清します。

その過程で、イ・ドの義父であるシム・オンとその一家が反逆罪で処刑されます。シム家の使用人の息子トルボクは、幼なじみのタムと逃亡しますが、途中で離れ離れになってしまいます。

月日が流れ、1446年。トルボクはカン・チェユンと名を変え、父を殺したと信じるイ・ドへの復讐を誓い、武官として宮中に仕えます。その頃、宮中ではイ・ドの文字創製事業に関わる人物が次々に殺害される事件が発生していました。

イ・ドから事件捜査を命じられたカン・チェユンは、捜査の過程で王権を牽制する秘密組織“密本（ミルボン）”との闘争に巻き込まれていきます。

主要な登場人物

姜彩允（カン・チェユン）/トルボク: チャン・ヒョクが演じる主人公。過去の出来事から世宗に復讐を誓う武官。幼少期はチェ・サンウが演じました。
世宗（セジョン）/李裪（イ・ド）: ハン・ソッキュが演じる朝鮮王朝第4代国王。民のための文字創製事業を推進します。青年期はソン・ジュンギ、少年期はカン・サンが演じました。
咲梨（ソイ）/タム: シン・セギョンが演じる世宗の側近の女官。過去のトラウマで失声症を患っています。
鄭基準（チョン・ギジュン）: 密本の首領。チェ・ウシクが青年期、シン・ドンギが少年期を演じました。物語の中盤までその正体は隠されています。
カリオン: ユン・ジェムンが演じる白丁。検死能力に長けており、宮中にも出入りしています。
太宗（テジョン）/李芳遠（イ・バンウォン）: ペク・ユンシクが演じる朝鮮王朝第3代国王。世宗の父であり、強大な権力を持っています。
趙末生（チョ・マルセン）: イ・ジェヨンが演じる太宗の腹心。
韓（ハン）の旦那: チョ・ヒボンが演じる両班。科挙に何度も失敗し、故郷に帰れずにいます。物語終盤で意外な人物と関わっていたことが明かされます。
撫恤（ムヒュル）: チョ・ジヌンが演じる世宗の護衛武官。朝鮮最高の剣客。
広平大君（クァンピョンデグン）: ソ・ジュニョンが演じる世宗の五男。
成三問（ソン・サンムン）: ヒョヌが演じる集賢殿の学士で、世宗の秘密組織の一員。
朴彭年（パク・ペンニョン）: キム・キボムが演じる集賢殿の学士で、世宗の秘密組織の一員。
黄喜（ファン・ヒ）: チョン・ソンファンが演じる領議政。
シム・ジョンス: ハン・サンジンが演じる集賢殿の学士で、密本の一員。
崔萬理（チェ・マルリ）: クォン・テウォンが演じる集賢殿の副提学。
鄭麟趾（チョン・インジ）: パク・ヒョックォンが演じる集賢殿の大提学。
李純之（イ・スンジ）: チョン・ジェホが演じる集賢殿の学士で、算学や天文学の第一人者。
イ・シンジョク: アン・ソックァンが演じる世宗の側近で、右議政。密本の一員。
トダム宅: ソン・オクスクが演じる泮村の首長。
ユン・ピョン: イ・スヒョクが演じる密本の刺客。
チョン別監（ビョルガム）: キム・ジョングクが演じる兼司僕の副将。
チョタク: キム・ギバンが演じる兼司僕の兵士。
パクポ: シン・スンファンが演じる兼司僕の下級武官。

スタッフ

原作: イ・ジョンミョン
脚本: キム・ヨンヒョン、パク・サンヨン
演出: チャン・テユ
制作: Sidus HQ

日本での放送

日本では、2012年にKNTVで『根の深い木』として放送され、その後『根の深い木 ―世宗（セジョン）大王の誓い―』のタイトルでDVDが発売されました。また、テレビ東京やBS朝日でも放送されました。

評価

文教大学文学部教授の山下英愛は、出演俳優の中で特にムヒュルを演じたチョ・ジヌンを高く評価しています。

外部リンク

SBS公式サイト（朝鮮語）
KNTV公式サイト（日本語）
BS朝日公式サイト（日本語）
* テレビ東京公式サイト（日本語）

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