共和国のための会議

共和国のための会議 (CPR)

共和国のための会議（きょうわこくのためのかいぎ、Congrès pour la République）は、チュニジアの中道左派に位置する世俗主義政党です。アラビア語では المؤتمر من أجل الجمهورية (al-Mu’tamar min ajl il-Jumhūriyyah)、フランス語では Congrès pour la République と表記され、Al Mottamar や CPR と略されることもあります。

2001年に設立されましたが、長らく非合法化されていました。2011年のジャスミン革命後、合法化され、政治活動を本格化させました。2011年12月31日からは、アブデルラウーフ・アヤディが総裁を務めています。

歴史

設立

CPR は、2001年6月25日に設立が宣言されました。中心人物は、後に総裁となる医師で医学教授、人権活動家のムンセフ・マルズーキー、事務局長のナジーハ・レジーバ（Oum Ziad）、副総裁のアブデルラウーフ・アヤーディ、会計のサミール・ベン・アモル、名誉総裁のモハメド・シャクルーンら31名でした。

CPR は、チュニジアに「初となる」共和制的な政府を導入することを目指すと宣言しました。具体的には、表現の自由と結社の自由、「自由かつ公正な」選挙の維持などを掲げています。選挙については、「選挙のプロセスのすべての段階を純粋に確認できる国家の、そして国際的な監視によって保証される」ことが重要であると主張しました。

また、CPR は新しい憲法と政府の異なる機能の厳密な分離、人権の保証、男女同権、個々人と集団の権利を守るための憲法裁判所を求めています。さらに、チュニジアが国家の民族自決権を維持するために、特にパレスチナ人のために、欧州連合に対して誓約の再交渉を求めました。

2001年–2010年

2002年、ザイン・アル＝アービディーン・ベン・アリー政権下で、CPR は活動を禁じられました。指導者のマルズーキはパリに亡命しましたが、党はフランスで「事実上」活動を続けました。

2011年

ジャスミン革命のさなか、フアド・メバザ大統領代行によるベン・アリー大統領の罷免後、CPR のモンセフ・マルズーキ総裁はチュニジアに帰還し、次回の総選挙に出馬すると表明しました。彼は2011年1月18日にチュニジアに帰国しました。

CPR の象徴は、モンセフ・マルズーキの特徴的なメガネを模した赤いメガネです。支持者たちは、マルズーキへの支持を示すために赤いメガネをアクセサリーとして着用していました。

2011年の憲法制定会議選挙で、CPR は一般投票の8.7%を獲得し、憲法制定国民議会の217議席中29議席を得て第2党となりました。その後、最大多数のイスラム主義政党アンナハダ、第3党のエタカトルと連立を組みました。そして、憲法制定会議は CPR の総裁モンセフ・マルズーキを2011年12月12日に暫定的なチュニジアの大統領に選出しました。マルズーキは大統領として、CPR が参与するアンナハダ主導の政府を任命しました。

2012年

2012年5月、CPR から離脱した党員たちが「自由と民主主義の会議」を組織しました。この分裂した党は、元 CPR 事務局長のアブドルラウーフ・アヤーディが率い、憲法制定会議の12人の議員が参加しました。

2013年

2013年2月6日、野党「民主愛国主義者運動」のベライード党首が暗殺された事件に伴い、政治危機が発生しました。当時のジェバーリ首相はテクノクラート（実務者）内閣を提案しましたが、CPR はこれを受け入れず、閣僚を引き上げました。後にアンナハダも反対し、ジェバーリが辞任、代わりにラアレイエドが首相に就任することで一旦騒乱は収まりました。

2013年4月17日、制憲国民議会は、首都チュニスのある幼稚園における3歳の少女の強姦事件を受けて提出された女性省のシハーム・バーディ大臣の不信任案を否決しました。この採決の結果は連立政権にとって、国家の諸問題よりも自分たちの団結のほうが重要であることを示唆していると指摘されました。

党役員

モンセフ・マルズーキ
モハメッド・アブー
Fethi Jerbi
Zouhour Kourda
サミール・ベン・アモル
Monia Bouali
* Khaled Ben Mbarek

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