共産主義者同盟 (統一委員会)

共産主義者同盟 (統一委員会) の解説

共産主義者同盟 (統一委員会) は、2004年に結成された日本の新左翼党派です。ブント系の流れを汲み、戦旗西田派と共産主義者同盟 (全国委員会)（旧 烽火派）が合同して誕生しました。この合同は、両派の組織的な課題を克服し、新たな運動を展開するための戦略的な選択でした。

結成の背景

1990年代初頭から、戦旗西田派と烽火派は「国際連帯」の名の下に協力関係を築いてきました。戦旗西田派は、三里塚闘争や反皇室闘争といった過激な活動により、組織の弱体化と構成員の高齢化という問題に直面していました。この状況を打開するため、烽火派との提携を通じて「労働運動」や「国際連帯」といった新しい運動に取り組み、組織の再活性化を目指しました。

一方、烽火派は「全国委員会」を名乗っていたものの、実際には活動範囲が関西地方に限定されていました。戦旗西田派との提携は、全国的な組織展開を可能にするための重要な戦略でした。このように、両派は互いの弱点を補完し合うことで、組織の強化と活動の拡大を狙いました。1996年のアジア共同行動・日本連絡会議の結成を機に、統合への動きが加速しました。

両派は、2003年と2004年の新年号でそれぞれの機関紙に「共同アピール」を掲載し、統合への機運を高めました。そして2004年4月、合同で結党大会を開催し、「共産主義者同盟 (統一委員会)」が正式に発足しました。

組織と活動

党本部は東京に置かれ、戦旗西田派の事務所がそのまま使用されました。また、関西支社は大阪の烽火派事務所に設置されました。機関紙は、戦旗西田派の「戦旗」が引き継がれ、党規約も戦旗派のものがベースとなっています。しかし、活動においては、烽火派がこれまで重視してきた「労働運動」と「国際連帯」が主要なテーマとして掲げられました。これにより、組織の伝統を尊重しつつ、新しい運動への取り組みも積極的に行うという姿勢が示されました。

機関紙

共産主義者同盟 (統一委員会) の機関紙は「戦旗」で、月2回発行されています。また、理論誌として「共産主義」も発行しており、党の理論的・政策的な立場を内外に発信しています。

参考文献

月刊「治安フォーラム」2009年4月号（立花書房）

関連情報

日本の新左翼
共産主義者同盟
共産主義者同盟戦旗派
共産主義者同盟 (全国委員会)

外部リンク

公式サイト

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