共立航空撮影

共立航空撮影株式会社

共立航空撮影株式会社は、東京都三鷹市に本社を置く航空会社で、主に航空測量を専門としています。国内においては航空測量分野で最大手の企業として、様々な基礎データとなる航空写真を提供しており、その用途は都市計画や固定資産評価、道路管理、水道管理など多岐にわたります。

国内外の測量業務

国内での業務に加え、同社はインドネシアを始め、ギニア、ネパール、モンゴルなど、15カ国においても航空測量を行った経験があります。特に、国土地理院からの依頼を受けて、航空測量用の航空機「くにかぜⅢ」の管理・運用を担当し、官公庁の地理空間情報や被災状況の把握、復興計画に必要な情報を収集しています。

2019年7月からは、航空機を使用した重力測量の業務も開始し、2022年までに日本の重力を測定することを目指しています。

沿革

1972年2月に設立された共立航空撮影は、当初は国際航業、パシフィック航業（現在のパスコ）、八州測量、大洋航空、東北測量の5社が共同で出資して誕生しました。設立から数年後の1974年には東北運航所を仙台空港に開設、1978年には九州運航所を熊本空港に開設しました。

多くの営業所を開設し、2001年には調布空港内に本社と格納庫を新設。国土地理院からの受託業務として、測量用航空機の運航を開始しました。2011年には東日本大震災により仙台営業所が被災し、その後の復興活動にも貢献しました。また、2013年には国際規格IS-BAOの認証を取得し、その品質管理において国際的な基準を満たしています。

使用航空機と機材

同社が運用している航空機には、Cessna T206H Turbo StationairやCessna 208 Caravanなどが含まれており、強固な運航体制を有しています。かつて使用していた機材としては、パイパーPA-32チェロキー6やビーチクラフトシリーズなどがあります。

業務用機材としては、CanonやNikonの一眼レフカメラが使用され、航空機に搭載されるカメラにはUltraCamシリーズが用いられています。

実績と貢献

国内では国土交通省や国土地理院、林野庁などの公的機関による測量写真撮影を手掛けており、海外では歴史的な測量プロジェクトも数多く手がけています。例えば、インドネシア、ナイジュリア、サウジアラビアなど、幅広い地域で航空測量を実施してきました。

共立航空撮影株式会社は、確かな技術と実績を背景に、今後も航空測量の分野での貢献を続けていくことが期待されています。

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