兵庫県立丹波医療センター

兵庫県立丹波医療センター：地域医療を支える中核病院

兵庫県丹波市に位置する兵庫県立丹波医療センターは、急性期から回復期、そして終末期医療までを網羅する、公立の医療機関です。2019年、兵庫県立柏原病院と柏原赤十字病院が統合・移転する形で開院しました。この統合は、公立病院と日本赤十字社病院の全国初の試みとして注目を集めました。

幅広い医療提供体制と充実した設備

27もの診療科を擁し、320床（急性期204床、地域包括ケア45床、回復期リハビリテーション45床、緩和ケア22床、感染症4床）の病床を有しています。さらに、人工透析15床、クリーンルーム2室も備え、高度な医療を提供できる体制を整えています。救急医療にも対応しており、3室の初療室と診察室、そして屋上にはヘリポートも設置されています。重症患者の受け入れにも積極的に取り組んでおり、施設・設備の充実にも力を入れています。

地域医療連携と人材育成への取り組み

丹波医療圏の中核病院として、地域住民の健康を守る役割を担う同センターは、隣接する丹波市健康センター『ミルネ』と連携することで、地域医療に関わる医療人の育成・教育拠点としての機能も果たしています。『ミルネ』は、総合診療外来に加え、在宅医療や健康増進にも携わり、医療センターと一体的に機能することで、地域における医療・健康・福祉・介護の連携を強化し、「オンリーワンの地域医療」モデル構築を目指しています。

世界標準の医療と安全への取り組み

「世界標準の最良で安全な医療を提供する」ことを行動指針に掲げ、「医学教育で勝負する病院」を目指しています。多職種が協働し、患者中心の信頼される医療を提供することに注力。急性期から終末期までの幅広い医療ニーズに対応するとともに、救急医療と災害医療の拠点病院としての役割も担っています。地域の医療機関との連携も強化し、地域全体の医療システムの構築に貢献しています。教育にも力を入れており、地域医療に貢献できる人材育成にも取り組んでいます。

沿革と歴史

2019年7月1日：兵庫県立柏原病院と柏原赤十字病院の統合・移転により開院。初代院長には秋田穂束氏が就任しました。
2021年4月1日：秋田穂束氏が名誉院長となり、二代院長に西崎朗氏が就任しました。
* 2022年4月1日：回復期リハビリテーション病床45床の運用を開始し、320床体制が整いました。

指定・認定

兵庫県立丹波医療センターは、数多くの指定・認定を受けています。その中には、救急告示病院、兵庫県災害拠点病院、臨床研修指定病院、地域医療支援病院、へき地医療拠点病院などがあり、地域医療における重要な役割を担っています。

アクセス

JR福知山線石生駅、柏原駅からタクシーまたはバスでアクセス可能です。また、北近畿豊岡自動車道氷上ICからも車で5分と、アクセスしやすい立地にあります。無料駐車場も200台分完備されています。

医療事故への対応

2019年には医療事故が発生し、遺族と和解が成立しています。この経験を踏まえ、医療の質向上と安全確保に一層尽力しているとのことです。

まとめ

兵庫県立丹波医療センターは、高度な医療技術と充実した設備、そして地域連携を基盤とした、地域住民にとってかけがえのない医療機関です。これからも、地域医療の更なる発展に貢献していくことが期待されます。

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