柏原赤十字病院

柏原赤十字病院について

柏原赤十字病院は、兵庫県丹波市に位置する医療機関で、日本赤十字社兵庫県支部が設置したものでした。その歴史は1897年にさかのぼり、当初は「氷上郡立柏原病院」として開院しました。以来、幾度かの名称変更や組織の移管を経て、2019年に閉院するまで地域医療に貢献してきました。

沿革

初期の歴史

1897年、氷上郡立柏原病院が開設され、その後1908年に財政上の理由から柏原町に移管され、柏原町立柏原病院となりました。この病院は地域の医療を担う重要な役割を果たしていました。

日本赤十字社への移管

1935年4月1日には、柏原町立柏原病院が日本赤十字社の運営に移譲され、「日本赤十字社兵庫支部柏原診療院」として新たに開院しました。この年から、赤十字社の一部として医療サービスを提供し始めました。

1940年には日本赤十字社乙種救護看護婦養成所が併設され、看護スタッフの育成にも寄与しました。その後、1942年には病院の増築が行われ、「日本赤十字社兵庫支部柏原病院」と改名され、やがて「柏原赤十字病院」に名称が変更されました。

近代までの変遷

戦後の1947年2月には乙種救護看護婦養成所が廃止され、以降は本院としての機能を注力しました。時代の流れと共に、地域住民の医療ニーズにも柔軟に応え続けました。

2019年3月31日には、兵庫県立柏原病院と統合され、県立丹波医療センターを設立予定のため閉院することが発表されました。そして同年7月1日には新たに「兵庫県立丹波医療センター」と「丹波市健康センター ミルネ」が開院しました。

診療科と医療機関の指定

柏原赤十字病院では、さまざまな医療サービスを提供しており、以下のような指定を受けていました：

• - 保険医療機関
• - 救急告示病院
• - 健康保険法指定医療機関
• - 国民健康保険法取扱い医療機関
• - 生活保護法指定医療機関
• - 原子爆弾被爆者一般疾病指定医療機関など

これにより、幅広い患者層のニーズに応えていました。

交通アクセス

柏原赤十字病院へのアクセスは非常に便利でした。鉄道を利用する場合、JR福知山線の柏原駅から徒歩約3分の距離にあり、自動車の場合は丹南篠山口ICから国道176号経由で約15分程度で到着できます。

関連項目

柏原赤十字病院の過去の歴史や役割を理解するためには、神戸赤十字病院、姫路赤十字病院、多可赤十字病院など、他の赤十字病院の情報も参考になるでしょう。

まとめ

柏原赤十字病院の歴史は、地域医療の発展において重要な役割を果たしてきました。時代の変化と共に、病院は改善を重ね、地域住民の健康を支えました。今もなお、その精神は新たに設立された丹波医療センターに引き継がれています。

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