兵庫県第11区

兵庫県第11区の概要

兵庫県第11区は、1994年の公職選挙法改正により設立された衆議院の選挙区です。区域は、主に姫路市を中心に広がり、周辺地域が含まれています。特に公職選挙法の改正があった2013年以降の区域は、じっくりとした選挙区分を反映したものとなっています。

現行区域の構成

第11区は、姫路市の旧市域から構成され、他の市町村合併からの影響を受けていません。具体的には、姫路市の中でも旧家島町、夢前町、香寺町、安富町を除く地域が含まれています。街の詳細な区分は多岐にわたりますが、姫路市の歴史的背景に根ざした地域で、工業地帯や城下町としての名残が見られます。

歴史的背景

兵庫県第11区は、中選挙区時代には姫路市を含む旧兵庫4区にあたります。この地域では、自由民主党に所属する松本十郎氏と戸井田三郎氏の間で激しい選挙戦が展開されました。この流れは、現在の小選挙区制においても続いており、保守的な有権者が多いことから、両氏の支持基盤がしっかりと根付いていることが伺えます。

平成の大合併によって、姫路市が周辺の自治体と合併したため、現在の選挙区制度の特徴が形成されました。その影響で、兵庫県内でも選挙区が一つの自治体と一致するのは他の地域に比べて限定的です。現在の議席構成でも、自民党が有力な存在を示しています。

近年の選挙動向

第42回から第45回の衆院選では、「松本剛明対戸井田徹」との図式が続きましたが、これは第44回の郵政選挙を除いて松本氏が多くの勝利を収めてきました。特に、第46回では松本氏が東日本大震災直前に外務大臣に就任し、自民党の候補者として臨みました。この選挙では、激しい逆風の中でも当選を果たしています。

その後の選挙でも松本氏は連続して当選しており、2015年には民主党を離党し無所属となったため、民進党の衆議院議員が兵庫県からは消えました。第48回の選挙では、松本氏が自民党に入党し、その後も当選を重ね、自民党が前回以来逃していた議席を奪還する結果となりました。

おわりに

兵庫県第11区は、その豊かな歴史背景や地域的な特性から、選挙戦の激化が見られる地域です。今後の選挙では、地元の住民の意向を反映しつつ、どのような動きが見られるか注目されます。また、地域政治の変化に伴い、有権者の意識や支持政党の変化も重要な要素となっています。

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