兵庫県第9区

兵庫県第9区について

兵庫県第9区は、日本の衆議院議員総選挙における選挙区であり、1994年に施行された公職選挙法の改正により創設されました。この選挙区は、地理的に明石市、洲本市、南あわじ市、淡路市を含んでいます。2013年以降、これらの地域が選挙区に組み込まれ、実際の区域は変わっていませんが、市町村合併による自治体名の変更が反映されています。

歴史的背景

中選挙区制の時代においては、当該区域は異なる区に分かれていました。明石市は旧兵庫3区に位置しており、淡路地域は旧兵庫2区に含まれていました。小選挙区制の導入に伴い、明石市と淡路県民局が同じ選挙区として統一され、地域社会のつながりが重視されることとなりました。

この区の選挙は長い間、自民党と新進党、あるいは保守系無所属の候補者との競争が続いており、特に保守分裂選挙の様相を呈していました。例えば、1996年の第41回衆議院議員総選挙では、自民党の原健三郎と新進党の宮本一三が競い合い、宮本が勝利しました。しかし、原は比例復活で当選を果たしています。この選挙は中でも注目される対決で、選挙の行方が緊迫したものでした。

2000年の第42回総選挙と2003年の第43回総選挙では、自民党の現職である宮本が保守系無所属の新人西村康稔と対峙しました。第42回では宮本が勝ちましたが、第43回では西村が初当選を果たし、宮本は比例復活もできずに敗れました。西村はその後、安定した支持を得て、連続当選を重ね、特に第49回では自身にとっての最大の得票数を獲得しました。

近年の選挙結果

近年の衆議院選挙でも、この区は注目されています。例えば、2021年の衆議院選挙では、第1次岸田内閣のもと、選挙が行われ、最終投票率は53.23%でした。また、2017年9月の第3次安倍内閣のもとでの選挙では、投票率は49.17%、2014年は49.58%、2012年には57.89%という結果が出ています。

このような投票率は、選挙の重要性や各政党の支援状況を反映しており、地域住民の政治への関心を示しています。特に西村は、2009年の選挙では大差で宮本を破り、地元自民党候補としての地位を確立しました。

また、選挙に出馬する候補者にも変動があり、過去には大阪18区から移籍した川戸候補が立候補したこともあります。

結論

兵庫県第9区は、歴史的な背景を持ち、多くの有力候補者が競い合ってきた注目の選挙区です。近年の選挙動向からも、政治の変化や選挙区の重要性を感じ取ることができます。

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