兵庫県道・京都府道63号山東大江線

兵庫県道・京都府道63号 山東大江線

兵庫県道・京都府道63号山東大江線は、兵庫県朝来市から京都府福知山市へと至る、主要地方道に指定された県道および府道です。起点は兵庫県朝来市山東町野間にある国道9号との交差点に位置し、終点は京都府福知山市大江町天田内の京都府道9号綾部大江宮津線との接続点となっています。この路線は、兵庫県と京都府にまたがる重要な幹線道路の一つです。

概要

この路線は、兵庫県朝来市の旧山東町域で国道9号から分岐し、まず京都府福知山市の上夜久野地区を通過します。その後、再び兵庫県に入り、豊岡市の旧但東町域を抜けて国道426号と合流し、一部区間を重複して進みます。豊岡市から再び京都府福知山市に戻り、雲原地区で国道176号（イナロク）と交差し、さらに重複を経て、終点である福知山市大江町へと至ります。全体的に山間部を縫うように走るルートであり、多くの場所で自然豊かな景観を楽しむことができます。

特徴

山東大江線の大きな特徴は、その全線が山道である点です。特に、京都府福知山市の雲原地区における国道176号との交差点から終点までの区間は、道路幅が非常に狭くなっています。この狭隘区間では、普通自動車同士でもすれ違い（離合）が困難な場所が多く、運転には十分な注意が必要です。そのため、大型車両の通行は極めて難しく、事実上通行できない状況となっています。通過を検討される際は、この道路状況を事前に把握しておくことが重要です。

歴史

この路線の主要地方道としての指定および認定には、いくつかの段階がありました。

1982年4月1日: 建設省（現在の国土交通省）によって、主要地方道「山東大江線」として指定されました。
1982年12月1日: 兵庫県が、この路線を主要地方道「30号山東大江線」として県道認定を行いました。
1983年2月1日: 京都府が、主要地方道「63号山東大江線」として府道認定を行いました。この時点で、兵庫県と京都府で整理番号が異なっていました。
1993年5月11日: 建設省から改めて、主要府県道「山東大江線」が山東大江線として主要地方道に指定されました。これは、道路法に基づいて指定要件を満たしているか再確認が行われたものです。
1993年12月20日: 兵庫県が、この路線の整理番号を30号から京都府と同じ63号に変更しました。これは、同日付けで整理番号30号が新たに主要地方道として認定された「新神戸停車場線」に転用されたことに伴う措置でした。

路線状況

山東大江線には、他の主要な道路と重複している区間が複数存在します。

京都府道531号上夜久野停車場線（京都府福知山市夜久野町平野 地内）
兵庫県道・京都府道56号但東夜久野線（京都府福知山市夜久野町平野 地内）
国道426号（兵庫県豊岡市但東町久畑 - 兵庫県豊岡市但東町大河内）
国道176号（京都府福知山市雲原 地内）

地理

通過する自治体

山東大江線は以下の自治体を通過します。兵庫県と京都府を複数回跨ぐルートとなっています。

1. 兵庫県朝来市
2. 京都府福知山市
3. 兵庫県豊岡市
4. 京都府福知山市

交差する主な道路

起点および終点を含め、主要な交差道路は以下の通りです。

国道9号（兵庫県朝来市、起点）
京都府道9号綾部大江宮津線（京都府福知山市、終点）
京都府道531号上夜久野停車場線
兵庫県道・京都府道56号但東夜久野線
国道426号
国道176号

沿線にある主な施設など

沿線には地域に根差した施設や歴史的な寺院などが点在しています。

福知山市立公誠小学校
福知山市立北陵中学校
雲原郵便局
楽音寺
久畑郵便局
小坂峠
本光寺
専福寺
JR山陰本線 上夜久野駅

まとめ

兵庫県道・京都府道63号山東大江線は、兵庫県と京都府を結ぶ重要な連絡路であり、山間部の自然を満喫できる路線です。しかし、特に終点側の区間は狭隘なため、通行する際は道路情報に注意し、慎重な運転が求められます。地域の生活道路としても、広域を結ぶ主要地方道としても、多様な役割を担っています。

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