兵庫県道・京都府道97号篠山三和線

兵庫県丹波篠山市と京都府福知山市三和町を結ぶ「兵庫県道・京都府道97号篠山三和線」は、両府県を跨ぐ指定を受けた主要地方道です。この道路は、丹波地方北東部と京都府北西部を結ぶ地域間の交通路として機能しています。

路線データ

この路線の具体的な情報は以下の通りです。

起点: 兵庫県丹波篠山市黒田に位置する丹南橋交差点です。ここでは、地域の主要幹線道路である国道176号と接続しています。
終点: 京都府福知山市三和町菟原中にあります。終点の菟原交差点で国道9号に接続し、路線は終了します。
総延長: 路線の全体の長さは約16.605キロメートルです。

歴史

本路線が現在の形になるまでには、いくつかの変遷を経ています。

1964年（昭和39年）12月28日、建設省（現在の国土交通省）によって、当時一般府県道であった「丹南三和線」が主要地方道として新たに指定されました。
これを受けて、1966年（昭和41年）2月1日には兵庫県が、主要地方道35号「丹南三和線」として県道路線に認定しました。
翌1967年（昭和42年）2月10日には、京都府も同様に主要地方道44号「丹南三和線」として府道路線に認定し、両府県に跨る主要地方道となりました。
1993年（平成5年）5月11日、建設省により主要府県道「丹南三和線」として改めて主要地方道への再指定が行われました。
この再指定を契機として、路線の整理番号変更が進められました。1993年（平成5年）12月20日には、兵庫県が整理番号を35番から97番へと改めました。これにより、兵庫県道における35番は欠番となりました。
続いて、1994年（平成6年）4月1日には京都府が整理番号を44番から97番に変更し、両府県で同じ番号となりました。京都府道における44番は、別の路線である奈良加茂線に転用されています。
現在の路線名である「篠山三和線」に改称されたのは、1999年（平成11年）4月1日です。これは、当時の多紀郡4町（篠山町、今田町、丹南町、西紀町）が合併し、篠山市（現在の丹波篠山市）として市制を施行したことに伴い、起点側の新しい市名に合わせて路線名が変更されたものです。

地理

この主要地方道が通過する自治体は、兵庫県丹波篠山市と京都府福知山市の二つです。路線の大半は丹波篠山市内を走り、京都府に入ると福知山市三和町地区を通過します。

本路線が経路で接続または交差する主要な道路は以下の通りです。

国道176号（兵庫県丹波篠山市黒田・丹南橋交差点、起点）
兵庫県道77号篠山山南線（兵庫県丹波篠山市黒田）
兵庫県道140号長安寺篠山線（兵庫県丹波篠山市宮田）
兵庫県道289号東中下板井線（兵庫県丹波篠山市下板井）
兵庫県道69号春日栗柄線（兵庫県丹波篠山市栗柄）
兵庫県道509号桑原栗柄線（兵庫県丹波篠山市栗柄）
兵庫県道300号本郷藤坂線・兵庫県道710号本郷辻線（兵庫県丹波篠山市本郷）
兵庫県道711号遠方瑞穂線（兵庫県丹波篠山市遠方）
国道9号（京都府福知山市三和町菟原中・菟原交差点、終点）

また、沿線には以下のような施設などが点在しています。

三和郵便局
草山温泉
篠山市立西紀北小学校
篠山市立西紀小学校
西紀郵便局

この路線は、地域間の連絡や生活道路として、重要な役割を果たしています。

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