兵庫県道31号福良江井岩屋線

兵庫県道31号福良江井岩屋線（淡路サンセットライン）

兵庫県道31号福良江井岩屋線は、兵庫県南あわじ市を起点とし、淡路島の西海岸沿いを縦断して淡路市に至る、全長約55.7キロメートルの主要地方道です。「淡路サンセットライン」という愛称が付けられており、その名の通り、晴れた日の夕暮れ時には播磨灘に沈む美しい夕日を望むことができる風光明媚なルートとして知られています。

概要

本路線は、淡路島の南端近く、南あわじ市内の八幡交差点（国道28号との分岐点）を起点とします。ここから三原平野の西側を北上し、南あわじ市湊からは瀬戸内海に面した島の西海岸線に沿って進みます。洲本市五色町を経由し、淡路島の北端部を回り込んで、終点である淡路市の淡路インター前交差点で再び国道28号に接続します。

沿線の大部分が海岸線を通るため、開放的な景観が広がります。特に、淡路島北部にある江崎灯台周辺から野島蟇浦にかけての区間や、中部の江井崎付近から都志港にかけての区間では、視界が開けて海を間近に感じられます。また、淡路島を自転車で一周する「アワイチ」コースの一部にも組み込まれており、天気の良い日には多くのサイクリストが通行します。路面にはアワイチを示す標示が見られる場所もあります。

通過する自治体は、南あわじ市、洲本市、淡路市です。ルート上からは、神戸淡路鳴門自動車道の西淡三原インターチェンジ、北淡インターチェンジ（県道123号経由）、淡路インターチェンジへのアクセスも可能です。

路線データ

起点: 兵庫県南あわじ市賀集八幡 八幡交差点
終点: 兵庫県淡路市 岩屋 淡路インター前交差点
総延長: 55.688 km
緊急輸送道路: 全線にわたり指定されています。
事前通行規制区間: 洲本市五色町鳥飼浦（五色浜付近）、洲本市五色町都志 - 淡路市明神、淡路市草加北 - 淡路市江井、淡路市江井 - 淡路市郡家、淡路市尾崎 - 淡路市室津に設定されています。

歴史

現在の主要地方道としての指定は、1993年（平成5年）5月11日に建設省（現国土交通省）によって行われました。

路線状況

道路の大部分は2車線で整備されており、円滑な通行が可能です（淡路市野島のごく一部を除く）。かつては、旧北淡町から旧一宮町にかけての沿線地域が阪神・淡路大震災で大きな被害を受けました。また、淡路市郡家より南の区間は、過去に淡路島女子駅伝競走大会のコースとして使用されたことがあります。

区間によって制限速度が異なります。起点から西路北交差点まで、洲本市と淡路市の市境付近、そして淡路松帆交差点から終点までの3つの区間は時速50キロメートル規制です。その他の区間では時速40キロメートル規制となっています。

沿線には「道の駅あわじ」があり、休憩や特産品の購入などに利用できます。

主な交差道路と沿線施設

本路線は、起点と終点で国道28号と接続するほか、以下の主要な道路や施設と交差、あるいは近接しています。

国道28号（南あわじ市八幡交差点、淡路市淡路インター前交差点）
神戸淡路鳴門自動車道（西淡三原IC、北淡IC、淡路ICへの連絡路）
兵庫県道76号洲本灘賀集線、兵庫県道477号阿那賀市線 うずしおライン、兵庫県道126号松帆八木線、兵庫県道25号阿万福良湊線、兵庫県道125号洲本松帆線
兵庫県道472号鳥飼浦洲本線、兵庫県道231号都志港線、兵庫県道470号倭文五色線、兵庫県道46号洲本五色線
兵庫県道468号明神安乎線、兵庫県道230号江井港線、兵庫県道466号鮎原江井線、兵庫県道88号志筑郡家線、兵庫県道464号尾崎志筑線、兵庫県道463号室津志筑線、兵庫県道123号生穂育波線、兵庫県道71号富島久留麻線、兵庫県道460号野島浦線、兵庫県道157号佐野仁井岩屋線
慶野松原
ウェルネスパーク五色・高田屋嘉兵衛公園
北淡震災記念公園
江埼灯台

これらの地点を通じて、淡路島内の他の地域や主要施設へのアクセスも可能です。

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