兵庫県道33号塩瀬宝塚線

兵庫県道33号塩瀬宝塚線

兵庫県道33号塩瀬宝塚線（ひょうごけんどう33ごう しおせたからづかせん）は、兵庫県西宮市から宝塚市にかけて走る主要地方道として指定された県道です。西宮市生瀬東町の生瀬橋東詰交差点（国道176号交点）を起点とし、宝塚市下佐曽利の兵庫県道68号川西三田線交点に至る、総延長およそ21.183キロメートルの路線です。

概要

この路線は、通過する自治体の大部分が宝塚市であり、起点の西宮市域はわずか500メートルほどの短い区間です。宝塚市街地と、市の北西部に位置する西谷地区を結ぶ重要な役割を担っています。また、経路の途中で十万辻を経由することから、通称「十万道路」とも呼ばれ、地域住民にとって馴染み深い名称としても知られています。

特徴的な区間と整備状況

宝塚市内の切畑交差点（兵庫県道324号切畑猪名川線との交点）から、宝塚市玉瀬地区にある阪急バス（旧阪急田園バス）前田橋バス停付近までの区間については、並行して整備された市道が短絡路として機能しています。このため、県道33号線側を直接通行する車両は比較的少ないのが現状です。

特に、切畑交差点から兵庫県道327号切畑道場線との交点に至る区間は、かつては道幅が狭く大型車の通行が困難でしたが、周辺で行われた新名神高速道路の建設工事に伴う関連道路整備により改良が進みました。現在ではこの区間も2車線が確保され、通行性が向上しています。

高速道路への接続

当県道からは、宝塚市道宝塚北インター線を経由することで、新名神高速道路の宝塚北スマートインターチェンジ（SIC）にアクセスすることが可能です。これにより、広域交通ネットワークへの接続拠点としての機能も有しています。

歴史

現在の兵庫県道33号塩瀬宝塚線は、1993年（平成5年）5月11日に、建設省（現・国土交通省）によって主要地方道として指定された際に成立しました。この指定にあたっては、従前の県道鳥脇宝塚停車場線の一部、県道切畑多田院線の一部、県道切畑猪名川線の一部、そして県道笹尾塩瀬線の一部といった複数の県道が統合・再編成されています。

地理と交差道路

本路線が通過する自治体は、兵庫県の西宮市と宝塚市です。

主な交差道路は以下の通りです。

国道176号、兵庫県道337号生瀬門戸荘線（西宮市生瀬東町・生瀬橋東詰交差点、起点）
兵庫県道325号切畑多田院線（宝塚市切畑鳥ケ脇）
兵庫県道324号切畑猪名川線（宝塚市切畑辻ケ谷）
兵庫県道327号切畑道場線（宝塚市切畑検見）
宝塚市道宝塚北インター線（宝塚市切畑、新名神高速道路 宝塚北SICに間接接続）
兵庫県道68号川西三田線（宝塚市下佐曽利、終点）

沿道施設

沿道には以下の施設などが見られます。

宝塚市営長尾山霊園
宝塚カートフィールド
スポーツニッポンカントリー倶楽部
宝塚高原ゴルフクラブ
大宝塚ゴルフクラブ
新宝塚カントリークラブ

本路線は、宝塚市域における南北方向の主要な交通軸として、地域住民の生活や広域移動を支える役割を果たしています。

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