兵庫県道516号姫路環状線

兵庫県道516号姫路環状線

兵庫県道516号姫路環状線（ひょうごけんどう516ごう ひめじかんじょうせん）は、兵庫県姫路市内のみを通過する一般県道です。その名の通り、姫路市中心部を取り囲むように環状する特性を持っています。

この路線の起終点は、姫路市市川橋通に位置する姫路天神前交差点です。この交差点は国道2号や国道312号といった幹線道路とも接続する交通の要衝であり、本路線はここから時計回りに市内を巡り、再び同じ姫路天神前交差点へと戻ってくるルートを形成しています。総延長は16.452キロメートルに及び、姫路市内の交通ネットワークにおいて重要な役割を果たしています。

路線状況

姫路環状線は、その環状ルートの途上で、市内の様々な主要道路と重複する区間が数多く存在するのが特徴です。具体的には、以下の県道や国道の一部と経路を共有しています。

兵庫県道402号白浜姫路停車場線（姫路市阿保地区）
兵庫県道401号中島姫路停車場線（姫路市南条地区から飾磨区中島の市川浜手大橋西交差点にかけて）
国道250号（姫路市飾磨区中島の市川浜手大橋西交差点から飾磨区加茂南の思案橋交差点にかけて）
兵庫県道415号和久今宿線（姫路市飾磨区山崎の英賀保駅前交差点から飾磨区英賀宮台の京見橋東詰交差点にかけて）
国道2号（姫路市下手野1丁目の夢前橋東詰交差点から下手野2丁目にかけて）
兵庫県道67号姫路神河線（姫路市御立西6丁目の御立交差点から御立北1丁目の横関交差点にかけて）
兵庫県道518号砥堀本町線（姫路市白国1丁目の白国交差点から増位本町1丁目の軍人橋北交差点にかけて）
国道312号（姫路市野里の西中島南交差点から終点である市川橋通の姫路天神前交差点にかけて）

これらの重複区間を通じて、姫路環状線は市内の各方面へのアクセスを容易にし、他の主要道路網と連携することで、交通の円滑化に貢献しています。

主要な道路施設

路線上にはいくつかの主要な橋梁が架かっています。例えば、野田川を渡る飾磨大橋や、船場川を渡る思案橋は、国道250号との重複区間に位置します。また、水尾川を渡る今中橋や、船場川を渡る野里城根橋なども本路線の一部を構成しています。

地理

本路線は姫路市域のみを通過しており、市外に出ることはありません。そのルートは市内の様々な鉄道路線とも交差しており、山陽本線、山陽新幹線、山陽電気鉄道本線、姫新線、播但線といった主要な鉄道網の下や上を通過します。

沿線には、市民生活に密着した様々な施設や公共機関が見られます。姫路警察署や天神前交番のような治安関連施設、東姫路駅や英賀保駅といったJR山陽本線の駅、山陽電気鉄道網干線の西飾磨駅など、交通結節点も沿線に点在しています。教育施設としては姫路市立高浜小学校、津田小学校、広峰小学校があり、大型商業施設であるイオンモール姫路リバーシティーも沿線に位置しています。また、姫路赤十字病院のような医療機関や、御立公園のようなレクリエーション施設、姫路駐屯地、姫路競馬場などもこの路線の近くにあります。船場川や夢前川といった河川も沿線を流れ、地域の自然景観の一部を形成しています。

兵庫県道516号姫路環状線は、姫路市内の広範囲をカバーし、多様な地域を結びつける環状線として、日々の交通を支える重要なライフラインと言えるでしょう。

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