姫路駐屯地

陸上自衛隊姫路駐屯地について



兵庫県姫路市峰南町に所在する陸上自衛隊姫路駐屯地は、中部方面[[特科連隊]]をはじめとする部隊が駐屯する重要な拠点です。最寄りの演習場は青野原演習場で、駐屯地司令は中部方面[[特科連隊]]長が兼務しています。

歴史



戦前・戦中



1896年、旧陸軍の兵営と城北練兵場の設置が決定し、この際、地域に伝わる伝説の地であった長者屋敷・人見塚が取り壊されました。また、駐屯地名の由来となった「飾万」という字名もこの地に存在しました。

1897年以降、野砲兵第10連隊、騎兵第10連隊、輜重兵第10大隊などが駐屯し、第二次世界大戦終結まで第10師団隷下部隊が使用していました。

1903年には明治天皇が陸軍特別大演習のため行幸され、1921年以降は城北練兵場に飛行機が飛来することもあったようです。

戦後



終戦後、城北練兵場跡には姫路競馬場が設置されました。その後、引揚者や旧軍人のために開放され農地化されましたが、後に住宅地となりました。兵舎跡は進駐軍が駐留した後、中学校や師範学校、聾学校の敷地として利用されました。

1951年2月、警察予備隊先遣部隊が善通寺[[駐屯地]]から到着し、姫路駐屯地が開庁しました。同年4月には特科第63連隊が発足し、その後、幾多の改編を経て現在に至っています。

警察予備隊姫路駐屯地時代


1951年2月:警察予備隊先遣部隊が到着し開庁
1951年3月:姫路営舎開設
1951年5月:警察予備隊第3管区隊第63連隊が編成

保安隊姫路駐屯地時代


1952年12月:独立第47特科大隊が編成完結(後に函館[[駐屯地]]へ移駐)
1953年9月:姫路駐屯地業務隊が新編

陸上自衛隊姫路駐屯地時代


1954年7月:陸上自衛隊発足。第63連隊が第3特科連隊に改編
1954年9月:第2特科群隷下の第110特科大隊、第6特科連隊第2特科大隊が編成完結
1954年10月:第6特科連隊第2特科大隊が秋田駐屯地へ移駐
1957年2月:第10特科連隊が編成完結
1957年3月:第10特科連隊が大久保[[駐屯地]]へ移駐
1958年3月:第110特科大隊が南仙台[[駐屯地]]へ移駐
1962年1月:第13師団創設に伴い、第13特科連隊が第3特科連隊から分離独立
1965年3月:第13特科連隊第2特科大隊が日本原駐屯地へ移駐
1965年7月:第3特科連隊第5特科大隊が今津[[駐屯地]]へ移駐
1971年3月:第13特科連隊主力が日本原駐屯地へ移駐
1992年3月:第3特科連隊第特科6大隊が第3高射特科大隊として分離独立
2006年3月:第3師団の改編に伴い、第3特科連隊が第3特科隊へ縮小改編。後方支援部隊が新編され、駐屯地司令が第3特科隊長に移管
2015年3月:会計隊の改編に伴い、第347会計隊が廃止、第352会計隊姫路派遣隊が設置
2024年3月:第3特科隊、第3後方支援連隊第2整備大隊特科直接支援隊を廃止。中部方面[[特科連隊]]が新編され、駐屯地司令が中部方面[[特科連隊]]長に移管

駐屯部隊



現在の駐屯部隊は以下の通りです。

中部[[方面隊]]隷下部隊
中部方面[[特科連隊]]
中部方面[[特科連隊]]本部
本部中隊
情報中隊
第1特科大隊
第3師団
第3高射特科大隊
第3後方支援連隊
第2整備大隊
高射直接支援隊:第3高射特科大隊を支援
中部方面後方支援隊
第308特科直接支援中隊:中部方面[[特科連隊]]を支援
中部方面会計隊
第352会計隊
姫路派遣隊
中部方面システム通信群
第104基地システム通信大隊
第318基地通信中隊
姫路派遣隊
姫路駐屯地業務隊
防衛大臣直轄部隊
警務隊
中部方面警務隊
第131地区警務隊
姫路派遣隊

過去には、第63連隊、第6特科連隊第2大隊、第10特科連隊、第110特科大隊、第3特科連隊第5大隊、第13特科連隊、第3特科連隊、第3特科隊などが駐屯していました。

交通アクセス



最寄りの幹線交通は以下の通りです。

高速道路山陽自動車道山陽姫路東IC、播但連絡道路花田IC
一般道:国道2号国道312号国道372号など
鉄道:JR西日本播但線野里駅
港湾:姫路港、東播磨港

展示品



駐屯地内には、以下の屋外展示品があります。

75式130mm自走多連装ロケット弾発射機
75式自走地上風測定装置
35mm2連装高射機関砲 L-90
74式自走105mmりゅう弾砲
75式自走155mm榴弾砲
58式105mm榴弾砲
58式155mm榴弾砲

かつて展示されていた60式自走106mm無反動砲61式戦車、観測ヘリコプターOH-6J、F-86Fセイバー戦闘機は、2011年頃に撤去されました。また、資料館では、旧日本軍の資料や警察予備隊から自衛隊に至る関連資料が展示されています。駐屯地敷地内には、旧陸軍時代の建物が現存しています。

行事



駐屯地では、以下の行事が開催されます。

盆踊り大会:毎年8月前半に開催。和太鼓演奏や花火大会などが行われます。
駐屯地創立記念行事:毎年11月前半に開催。FH-70や74式戦車による一斉射撃、レンジャー部隊による展示訓練などが行われます。
姫路城清掃:毎年12月中旬に実施。隊員がボートやロープ、車両などを用いて姫路城の清掃を行います。

重要施設



周辺には、以下の重要施設があります。

姫路第一・第二発電所
相生・赤穂発電所
西播・新加古川・南赤穂・別所・東播変電所
大阪ガス姫路製造所
神戸製鋼所
帝国電機製作所
日本製鉄瀬戸内製鉄所広畑地区
* 大型放射光施設SPring-8

これらの施設は、地域のエネルギー供給や産業を支える上で重要な役割を果たしています。







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