兵庫県道88号志筑郡家線

兵庫県道88号志筑郡家線

概要

兵庫県道88号志筑郡家線は、兵庫県淡路市内に位置する主要地方道の一つです。淡路市の志筑地区から郡家地区を結ぶこの路線は、淡路島中部における東西方向の重要な幹線道路としての役割を担っています。

かつて、この道路は兵庫県道88号津名一宮線という名称でした。しかし、2005年4月1日に旧津名町、旧一宮町を含む5町が合併して現在の淡路市が誕生したことに伴い、路線の名称が見直されました。そして、市が発足した翌年の2006年4月1日には、兵庫県告示第418号の2に基づき、現在の兵庫県道88号志筑郡家線へと改称されています。

この路線は、かつて淡路島で開催されていた淡路島女子駅伝競走大会において、選手たちが駆け抜けるコースの一部として使用された歴史も持ちます。また、「くにうみライン」という愛称でも親しまれており、地域住民や観光客に利用されています。路線のうち、淡路市中田にある中田交差点から終点の郡家交差点までの区間は、大規模な災害発生時などに重要な役割を果たす緊急輸送道路にも指定されています。

路線データ

兵庫県道88号志筑郡家線の主な路線データは以下の通りです。

実延長: 6.3キロメートル
起点: 淡路市志筑（志筑交差点、国道28号交点）
終点: 淡路市郡家（郡家交差点、兵庫県道31号福良江井岩屋線交点）

道路の車線構成については、淡路市中田の中田交差点（兵庫県道66号大谷鮎原神代線との交差点）から、同じく淡路市中田に位置する神戸淡路鳴門自動車道の津名一宮インターチェンジ前までの区間が、交通量の多さに対応するため上下合わせて4車線で整備されています。その他の区間については、上下合わせて2車線で供用されており、交通の流れを確保しています。

歴史

兵庫県道88号志筑郡家線が主要地方道として指定されたのは、まだ旧名称であった津名一宮線時代のことです。1993年（平成5年）5月11日に、建設省（現在の国土交通省）によって、県道津名一宮線として主要地方道に指定されました。これは、地域における幹線道路としての重要性が認められたことを意味します。

路線状況

この路線には、他の県道と経路を共有する重複区間が存在します。

重複区間: 兵庫県道66号大谷鮎原神代線の一部
区間: 淡路市中田 中田交差点 - 淡路市竹谷 竹谷交差点

この区間においては、兵庫県道88号と兵庫県道66号が同一の道路上を通行することになります。

地理

通過する自治体

兵庫県道88号志筑郡家線は、その全線にわたり兵庫県淡路市内を通過します。淡路島の東西方向に伸びるこの路線は、淡路市の主要な地域を結んでいます。

交差する主な道路

起点から終点にかけて、以下の主な道路と交差します。

国道28号: 淡路市志筑（志筑交差点、路線の起点）
兵庫県道467号木曽上中田線: 淡路市中田
兵庫県道66号大谷鮎原神代線: 淡路市中田（中田交差点）
神戸淡路鳴門自動車道: 淡路市中田（津名一宮インターチェンジ、津名一宮バスストップ併設）
兵庫県道66号大谷鮎原神代線: 淡路市竹谷（竹谷交差点、重複区間の終点）
兵庫県道465号多賀洲本線: 淡路市多賀
兵庫県道31号福良江井岩屋線: 淡路市郡家（郡家交差点、路線の終点）

沿線にある施設や名所

この路線の沿線や近隣には、地域の生活や文化に関連する様々な施設や名所が存在します。

志筑変電所
中田駐在所
淡路市立一宮中学校
伊弉諾神宮: 日本最古の神社の一つとされ、古事記や日本書紀にも登場する由緒ある場所です。

兵庫県道88号志筑郡家線は、淡路島中部における交通の要衝として、地域の発展や住民生活を支える重要な役割を担っています。その歴史や地理的な特徴は、淡路島の多様な側面を映し出しています。

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