具志川バスターミナル

沖縄県うるま市田場に位置する具志川バスターミナルは、琉球バス交通が管理・運営する重要なバスターミナルです。このターミナルは、自動車ターミナル法において専用バスターミナルとして分類されており、地域公共交通の要としての役割を担っています。

名称の由来

バスターミナルの名称は、2005年 4月1日にうるま市が誕生する以前、この場所が具志川市に属していたことに由来します。この歴史的な背景が、ターミナルの名前に今も残っています。

ターミナルの構造と特徴

具志川バスターミナルには、到着ホームが1線、乗車ホームが2線設けられています。特筆すべきは、琉球バス交通の具志川営業所が併設されている点です。この営業所は、中北部地区の営業所の車両整備を一手に担う重要な役割を果たしています。

また、2006年 9月1日に廃止された22番・こどもの国宮里線が開設された際、ターミナル裏を経由するルートが採用されたため、「具志川バスターミナル入口バス停」が設けられました。現在、このバス停は110番・長田具志川線と沖縄バスの運行する27番・屋慶名（具志川高校）線が利用しています。

沖縄バスが運行する屋慶名バスターミナル方面の各系統（27・80・127・227番）は、当バスターミナルの前を通過するものの、ターミナルには立ち寄りません。そのため、バス車内では安慶名バス停での乗り換えが案内されています。しかし、バスターミナルの近くには前原高校前バス停があり、こちらでも乗り換えが可能です。

沿革

1988年 11月12日：石川市（現在のうるま市）にあった石川バスターミナルが移転し、具志川バスターミナルとして開設されました。石川バスターミナル時代には、23番・石川（平良川）線（後の具志川線）、64番・喜瀬武原線（後に廃止）、90番・石川（バイパス）線（後の知花（バイパス）線）が管轄されていました。
1990年代前半：嘉手納町にあった琉球バス嘉手納出張所が廃止され、63番・謝苅線が当営業所の管轄となりました。また、琉球バス屋慶名出張所も後に廃止され、27番・屋慶名線も管轄するようになりました。
2003年 8月10日：沖縄都市モノレール線が開業し、おもろまち駅前広場を発着する223番・具志川おもろまち線、263番・謝苅おもろまち線、290番・知花おもろまち線が運行を開始しました。
2006年 2月20日：110番・長田具志川線が運行を開始しました。
2006年 9月1日：琉球バスから琉球バス交通へ営業譲渡が行われました。21番・名護東線が大幅に路線短縮され、那覇バスターミナルから具志川バスターミナル発着となりました。また、22番の那覇こどもの国線が具志川バスターミナルまで延長され、「こどもの国宮里線」に変更されました。これに伴い、具志川バスターミナル入口バス停が設置されました。
2008年 10月1日：21番・名護東線が廃止されました。
2009年4月19日：22番・こどもの国宮里線が廃止され、21番・新都心具志川線が運行を開始しました。
2010年8月24日：290番・知花おもろまち線が廃止されました。
2016年3月28日：27番・屋慶名線、227番・屋慶名おもろまち線が廃止され、24番・那覇大謝名線が運行を開始しました。

周辺施設

具志川バスターミナルの周辺には、以下の施設があります。

沖縄県道8号線
沖縄県立前原高等学校
沖縄県立中部農林高等学校
ザ・ビッグ田場店

発着路線

具志川バスターミナルからは、以下の路線が発着しています。

現行路線（琉球バス交通）

21番・新都心具志川線
23番・具志川線
24番・那覇大謝名線
63番・謝苅線
75番・石川北谷線
90番・知花（バイパス）線
110番・長田具志川線
112番・国体道路線
113番・具志川空港線
123番・石川空港線
190番・知花空港線
223番・具志川おもろまち線
263番・謝苅おもろまち線
沖縄市循環バス（西部ルート、北部ルート）
グスクめぐりん（北中城村からの受託運行）

廃止された路線

21番・名護東線
22番・こどもの国宮里線
27番・屋慶名（大謝名）線
64番・喜瀬武原線
75番・石川砂辺線
227番・屋慶名おもろまち線
290番・知花おもろまち線
沖縄IT津梁パーク通勤バス
沖縄市中心市街地循環バス（胡屋ルート）

隣接バス停

21番・23番・24番・63番・110番・112番・113番・223番・263番：具志川バスターミナル - 西田場
* 90番・190番：具志川バスターミナル - 中農正門前

具志川バスターミナルは、うるま市とその周辺地域を結ぶ重要な交通拠点として、日々多くの人々に利用されています。このターミナルは、地域の公共交通を支える上で欠かせない存在です。

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