兼山町

兼山町（かねやまちょう）とは

兼山町は、かつて岐阜県可児郡に存在した町です。2005年5月1日に可児市に編入され、現在は可児市兼山となっています。この町は、その特異な地理的特徴と豊かな歴史で知られています。

地理

兼山町は、非常に小さな面積を持つ町でした。合併時点では、全国で2番目に小さい町として記録されています。また、編入先の可児市とは隣接しておらず、飛び地となっている点も特徴的です。町の地形は平地が少なく、南東部は御嵩町との境に連なる山林が広がっています。

主要な河川としては木曽川が流れ、豊かな自然環境を形成しています。


隣接していた自治体

美濃加茂市
加茂郡：八百津町、御嵩町

歴史

兼山町の歴史は、町村制が施行された1889年（明治22年）7月1日に始まります。この時、兼山町が正式に成立しました。その後、2005年（平成17年）5月1日、可児市に編入され、その歴史に幕を閉じました。

教育

町内には、兼山町立兼山小学校（現：可児市立兼山小学校）がありました。中学校は1948年6月まで兼山町立兼山中学校が存在しましたが、廃校となり、卒業生は隣接する御嵩町にある組合立共和中学校に進学することになりました。

交通

かつては名鉄八百津線が町内を走っており、兼山口駅と兼山駅が存在しましたが、2001年9月30日に廃止されました。その後、代替交通機関としてYAOバスが運行されていましたが、可児市編入後は可児市コミュニティバス（さつきバス）も乗り入れています。

道路

自動車専用道路：東海環状自動車道（町内にICはありませんが、最寄りのICは可児御嵩IC）
一般国道：[東海環状自動車道]を除き、町内には一般国道は通っていません。
主要地方道：町内には主要地方道はありません。
一般県道：岐阜県道351号御嵩川辺線、岐阜県道365号和知兼山停車場線、岐阜県道381号多治見八百津線が通っています。

名所・旧跡・観光スポット

兼山町には、歴史的な名所や自然豊かな観光スポットが点在しています。

名所・旧跡

兼山城址: 戦国武将・森蘭丸の父である森可成が居城とした場所で、岐阜県指定史跡となっています。
兼山湊（兼山港）跡: 木曽川上流域で唯一の商港として栄えた場所です。
可成寺: 森家の菩提寺として知られています。
神照寺: 兼山城の鬼門封じのために建立された寺院です。
兼山瀞八丁: 飛騨木曽川国定公園の一部で、奇岩や絶壁が連なる景勝地です。

祭事・催事

兼山まつり（貴船神社例祭）: 地域住民に親しまれる祭りです。

出身有名人

小島康史：映像作家、大学教授として活躍しています。

その他

旧町内全域の郵便番号は505-0130で、合併前から変更はありません。集配局はなく、御嵩郵便局から配達されます。
市外局番は可児市や美濃加茂市と同じ0574（加茂MA）です。
町内には複数の字が存在しますが、住所表記は「兼山町」のすぐ後に番地が続く形でした。

町内の字

秋葉台、魚屋町、魚屋東町、下町、常盤町、本町、宮町、盛住町、柳栄町

関連項目

岐阜県の廃止市町村一覧
兼山ダム

兼山町は、その小さな面積の中に、豊かな自然と歴史、文化が凝縮された魅力的な場所でした。

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