内山榮一

内山榮一は、1911年11月25日に埼玉県大里郡（現在の深谷市）で生まれ、2012年4月10日に100歳で亡くなった日本の政治家、税理士です。法政大学経済学部を卒業後、税理士事務所を開業しました。

政治家としては、1951年から台東区議会議員を4期務め、1967年には都議会議員補欠選挙で当選し、3期務めました。1975年には台東区長に当選し、1991年までの16年間、4期にわたって区長を務めました。

内山區長の功績として特筆されるのは、老朽化した旧東京音楽学校奏楽堂の移築問題です。当初、愛知県の明治村への移築が計画されていましたが、内山は上野公園敷地内への移築を強く主張し、台東区内での保存を実現しました。

また、隅田川花火大会の復活や浅草サンバカーニバルの開催にも尽力し、「アイデア区長」と呼ばれ、区民に親しまれました。さらに、1977年には伝法院前にあった区庁舎を上野駅前に移転させた際、周辺の露店が営業を続けられるよう、露天商との間で口約束ながらも土地使用料を不要とする措置を講じました。この口約束が、現在の伝法院通り商店街「伝法院通り商栄会」へと繋がっています。

1991年に区長を引退した後は、税理士として活動しました。2007年10月には台東区名誉区民に推挙されました。

内山榮一は、台東区の発展に大きく貢献した人物であり、その功績は今もなお、区民に語り継がれています。

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