内田健司

内田健司

内田健司（うちだ けんし、1987年5月14日 - ）は、日本の俳優。株式会社noraに所属し、舞台を中心に、ドラマ、映画と幅広く活躍しています。

略歴

2011年3月、立教大学現代心理学部を卒業。大学在学中から演劇に興味を持ち、卒業後、友人の薦めにより蜷川幸雄が主宰する『さいたまネクスト・シアター』の第2期生オーディションに合格。517名の中から選ばれたことが、彼の俳優としてのキャリアの大きな転機となりました。以後、ネクストシアターの全ての公演に参加し、蜷川作品に数多く出演。

2011年、蜷川幸雄演出の『血の婚礼』でデビュー。その後、2013年の『ザ・ファクトリー4 ヴォルフガング・ボルヒェルトの作品からの九章』で主役ベックマンに抜擢され、その独特な存在感と繊細な演技で観客を魅了しました。この時の演技が蜷川幸雄に強いインスピレーションを与え、急遽『蒼白の少年少女たちによるカリギュラ』が上演されることになり、内田健司はタイトルロールであるカリギュラ役を演じ、第22回読売演劇大賞優秀男優賞にノミネートされました。

無名に近い存在から一躍注目を集め、「蜷川幸雄の最後の秘蔵っ子」としてその名を知られるようになります。劇団公演以外にも、『わたしを離さないで』、『太陽2068』など、数々の蜷川作品に出演し、その個性的な演技で観客に強烈な印象を与えました。

2015年には、藤原竜也主演の『ハムレット』でフォーティンブラス役に抜擢。また、『リチャード二世』では再びタイトルロールを演じ、第3回ハヤカワ悲劇喜劇賞を受賞するなど、その実力が高く評価されています。

映像作品への進出は2016年。連続ドラマW『賢者の愛』で、田辺誠一演じる澤村諒一の青年時代を演じました。その後も、ドラマスペシャル『68歳の新入社員』、オトナの土ドラ『結婚相手は抽選で』などに出演。

映画では、2018年公開の『猫は抱くもの』で、犬童一心監督の指名によりサバトラ役を演じるなど、映像作品でもその存在感を発揮しています。

主な出演作品

舞台

血の婚礼（2011年）
蒼白の少年少女たちによるハムレット（2012年）
ボクの四谷怪談（2012年）
ザ・ファクトリー2 『財産没収』（2012年）
蒼白の少年少女たちによるオイディプス王（2013年）
鴉よ、おれたちは 弾をこめる（2013年）
ヴェニスの商人（2013年）
ザ・ファクトリー4 "ヴォルフガング・ボルヒェルトの作品からの九章 ―詩・評論・小説・戯曲より―"（2013年） - ベックマン 役
蒼白の少年少女たちによる『カリギュラ』（2014年） - カリギュラ 役
わたしを離さないで（2014年）
太陽2068（2014年）
火のようにさみしい姉がいて（2014年）
鴉よ、おれたちは弾丸をこめる（2014年）
ハムレット（2015年）
リチャード二世（2015年、2016年） - リチャード二世 役
NINAGAWA・マクベス（2015年）

ドラマ

賢者の愛（2016年） - 澤村諒一（青年時代） 役
68歳の新入社員（2018年）
結婚相手は抽選で（2018年）
ケイジとケンジ〜所轄と地検の24時〜 (2020年)
[麒麟がくる]
[PICU 小児集中治療室]

映画

猫は抱くもの（2018年）
Diner ダイナー（2019年）


内田健司は、舞台を中心に、映像作品でもその才能を発揮し、着実にキャリアを重ねています。今後の活躍が期待される、注目の俳優の一人です。

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