内藤正朝

内藤正朝：大内氏に仕えた武将

内藤正朝（ないとう ただとも）は、戦国時代の武将であり、大内氏の家臣として知られています。彼は内藤興盛の次男として生まれ、兄には隆時、弟には隆春がいました。

生涯

内藤正朝は、大内氏の重臣である内藤興盛の次男としてこの世に生を受けました。彼の生涯は、大内氏に仕え、武将として戦乱の時代を生き抜いたものとして知られています。

桜尾城の戦い

天文10年（1541年）1月12日、厳島神主家の友田興藤が大内氏に対して反旗を翻し、厳島を占拠するという事件が起こりました。これに対し、大内氏は直ちに厳島を奪還し、3月18日には大内義隆自らが周防国玖珂郡岩国から安芸国佐西郡門山へと進軍し、興藤が籠城する廿日市の桜尾城に迫りました。

3月19日、正朝の兄である内藤隆時が指揮する部隊が藤懸尾に登り、桜尾城の様子を偵察しました。正朝もこの部隊に加わっていましたが、大内軍は以前にも藤懸尾に陣を構えたものの、3月9日に友田軍によって打ち破られていました。大内軍の動きに対し、桜尾城側からは桑原与四郎らが出撃し、合戦が始まりました。この戦いにおいて、大内軍の部隊は打ち破られ、正朝をはじめとして熊野藤右衛門尉や宮川大蔵太輔、その他多くの者が討ち死にを遂げました。

その後、3月23日には大内義隆が七尾に陣を進め、桜尾城への攻撃を開始しました。そして4月5日、友田興藤が切腹し、桜尾城はついに開城しました。

参考文献

防長新聞社山口支社編 編『近世防長諸家系図綜覧』三坂圭治監修、防長新聞社、1966年3月。NCID BN07835639。OCLC 703821998。全国書誌番号:73004060。 国立国会図書館デジタルコレクション
『廿日市町史 資料編 １（古代中世）』 廿日市町 1979年
『廿日市町史 通史編 上』 廿日市町 1988年
藤井崇『大内義隆 類葉武徳の家を称し、大名の器に載る』ミネルヴァ書房〈ミネルヴァ日本評伝選〉、2019年10月。

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