内藤正義

内藤正義（ないとう まさよし）は、江戸時代後期の信濃国岩村田藩における世嗣でした。しかし、藩主となることなく、その生涯を閉じました。

略歴

文政4年（1821年）に、岩村田藩の6代藩主である内藤正縄の長男として誕生しました。正室は、磐城平藩主である安藤信由の次女、力子です。

天保9年（1838年）12月1日には、12代将軍である徳川家慶に拝謁しました。これは、世嗣としての重要な儀礼であったと考えられます。しかし、安政元年（1854年）10月17日、父である正縄に先立ち、34歳という若さでこの世を去りました。藩主となることなく、その生涯を終えたのです。

正義の死後、家督は長男である正誠が相続しました。また、三男の安藤信勇は、母である力子の実家である磐城平藩安藤家を継ぎました。これにより、内藤家と安藤家との繋がりがより一層強固なものとなりました。


系譜

父：内藤正縄（1795年 - 1860年） - 岩村田藩の第6代藩主。
母：不詳
正室：力子 - 安藤信由の次女。磐城平藩主・安藤家の出身。
長男：内藤正誠（1845年 - 1880年） - 父の死後、岩村田藩の内藤家を相続。
三男：安藤信勇（1849年 - 1908年） - 母の実家である安藤家を相続し、磐城平藩安藤家の家督を継承。
生母不明の子女：
女子：幸姫 - 松平直巳の正室。
女子：片桐貞照の正室。

内藤正義は、藩主となることはありませんでしたが、その血筋は子孫によって受け継がれ、歴史に名を残しました。特に、安藤家との繋がりは、その後の両家の関係に大きな影響を与えたと考えられます。彼の短い生涯は、時代の波に翻弄されながらも、家を守り、次世代へと繋ぐ役割を果たしたと言えるでしょう。

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